【小説】『オペレーション雷撃』戦争シミュレーションでございます

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この前は『亡国のゲーム』というアメリカがテロリストに攻撃を受ける小説を読みましたが、今回はなんと我らが日本が"あの国"から攻撃を受けちゃうというとんでもない小説を読みました。

それが山下裕貴さんの『オペレーション雷撃』という小説でございます。

オペレーション雷撃 (文春e-book)

オペレーション雷撃 (文春e-book)

 

冒頭では"あの国"となんとなく匂わせるような書き方をしましたが、隠すまでもないのではっきりと申し上げますとその国とは中国でございます。

それで、その噂の中国が中国国内やアフリカでなんか胡散臭いことをしているなあと思っていたら、あれよあれよという間に気づけば沖縄のとある離島が正体不明の武装組織に占拠されてしまう、というのが非常に乱暴にまとめたあらすじでございます。

そんな具合の展開なのですが、その展開があまりにもぶっ飛んでいて驚かずにはいられんかったのでした。

私ウサオジはこの小説で初めて「ハイブリッド戦争」という言葉を知ったのですが、この小説はそれをテーマにしているそうなのです。

ハッキングやら電波妨害、あるいは正体を隠した武装組織やらを駆使した現代のハイテクな戦争なのでございます。

また、今回攻撃されたのが日本というわけでして、そこがひとつのポイントになってくるわけなのです。

こういった小説で攻撃を受けたのがもしアメリカだったら、間髪入れずに特殊部隊とか放り込んで早速血で血を洗う争いをやってる印象ですが、さすがに日本とあってはそうはいかんのでございます。

私は詳しくは知りませんが、日本の場合は自衛隊を繰り出すためにはいろいろと法的な問題をクリアせねばならないらしく、政治家のお偉い方々がやんややんやとやるところから始まるのでして、なかなか斬新でございました。

そういった意味でも、「もし日本が戦争に巻き込まれたら」といったテーマで描いた作品として一読の価値があるなかなか面白い作品でございます。

ところで、この手合いの戦争をシミュレーションした作品にはほかにもいくつかございまして、『邦人奪還―自衛隊特殊部隊が動くとき―』なんかはこれまた日本が主役の小説で面白いのでございます。

邦人奪還―自衛隊特殊部隊が動くとき―

邦人奪還―自衛隊特殊部隊が動くとき―

 

こちらは自衛隊北朝鮮拉致被害者を奪還する物語なのですが、これもまた鬼気迫る内容が壮絶でした。

またタイトルに「奪還」とある通り、外国に自衛隊を送り込んで人質を奪還するというなかなかスリリングな内容でございまして、こちらも法的な問題がやんややんやとしてくるもんですから政治家の方々がてんやわんやするのです。

読む前はこういう小説はやっぱアメリカ、イギリスの作家さんじゃないと書けないだろうと高をくくっていたのですが、日本の作家さんもなかなかやってくれるのです。

また、実際の戦闘以外にも自衛隊を送り込むまでの政治的な駆け引きなど、日本にしかないような事情もあるので、そういったところは海外の小説では味わえない内容でした。

ところでもうひとつあるのですが、今度は『レッド・メタル作戦発動』というやつでして、こちらは主にアメリカやヨーロッパ諸国とロシアが戦う小説でございます。

さすが超大国同士の戦争というだけあって、規模が段違いなのでございます。

ロシアがハッキングと機甲部隊を駆使してヨーロッパ諸国に電撃的に進行するところから始まるのですが、実はこれは陽動作戦でして・・・

さて、ここからは読んでからのお楽しみなのですが、とにかく怒涛の展開でございました。

前半部分はロシアが奇襲攻撃によって圧勝しているのですが、さあ一体ここからどうやってアメリカ・ヨーロッパ諸国が反撃するのか、といったところが非常に興味をそそる内容なのです。

さて、気づけばもう何の小説について書いていたのか分からんくなってしまいましたが、いつものことなので問題ないのでございます。

というわけでして、今日はこの辺で勘弁してやろうと思います。

おしまい。