『TACネーム アリス』『 TACネーム アリス 尖閣上空10vs1』プロパガンダでございます

この前『チェイサー91』という小説について書きましたが、今日はその続編の『TACネーム アリス』と『TACネーム アリス 尖閣上空10vs1』について書いていきましょうかねえ。

「おうおう、ウサオジさんよ。今日は2冊も紹介するとはえらく気前がいいじゃあないかい」と思っておられる方もいらっしゃるところかと思いますが、これらはタイトルがちょいと違うだけで実際は上巻と下巻のような関係ですからして、一緒くたに書いた方が都合が良いってだけでございますよ。

さてこちらは、前作『チェイサー91』でも活躍して今作では整備員からパイロットに復帰した舞島茜を含む空自の戦闘機編隊が、日本領空に接近した国籍不明機に対してスクランブル発進するところから始まるのでして、そっからもうやんややんやと紆余曲折あって日本と中国の戦争が目前に迫るという、危機一髪で危険が危ないお話でございます。

国籍不明機、と書きましたが結局のところこれは中国の民間貨物機であったのでございます。

そして、騒動の原因というのがその中国の貨物機があろうことか撃墜されてしまったことにあるのでして、中国は日本のメディアを通して、自衛隊機が中国の民間機を撃墜したという情報を流し続けるのでございます。

また、それに加えて日本の親中派の政治家までもがこの騒動に乗じてメディアで大暴れして政権奪取を企てるもんだから、果たして日本の未来は一体どうなっちゃうんでしょうかねえと思わずにはいられませんでしたよ。

しかも最悪なことに、この事件に当たった空自パイロット2人に話を聞こうにも、なぜか2人とも行方をくらましてしまっているがために、日本政府は事実を調査することもままならず、そして反論もできない状態という窮地に追い込まれてしまうのでございます。

というのが大方のあらすじでございますが、今日はメディアとプロパガンダについて語っていきましょうかねえ。

上にも書きましたが、政権奪取を目論む親中派の武器のひとつはメディアでございます。

連中はメディアを味方につけてあることないこと国民に吹き込み、果てはテロ紛いのことに手を染めてまで政権奪取を狙っていくのでございますよ。

そしてこれを読んで思ったのは、メディアとの付き合い方には注意しなければならないなあということでございます。

メディアの連中がその気になりさえすれば、事実なんてあることないこととっちらけにして好き放題やりたい放題民衆に吹き込むことができるんですよねえ。

この小説で描かれたようなことはもちろん、その他にはいわゆる「流行」なんてのも一種のプロパガンダでございますよ。

言い方が悪くて恐縮ですが、極端に言えば「これが良い」とか「あれはダメ」とか好き勝手言って民衆の思想を誘導しているにすぎません。

これ以外にももちろん、政治を取り扱ったこの小説の内容自体がプロパガンダである、という見方もまったくもって正しいのでございます。

何もプロパガンダはヒトラーの専売特許ではございませんでして、生活のそこら中に溢れております。

分かりやすい例を挙げれば、美容関連とかでよくありがちないわゆるコンプレックス産業なんかもろにプロパガンダでございますよ。

ああいった類のやつは、やれ体形が醜いだの無駄毛が見苦しいだのといった価値観を民衆に植え付け、そういった価値観に洗脳された民衆を自らの産業の餌食にしようと虎視眈々と狙っているのでございます。

そこらじゅうのWEBサイトに貼られているような、見るに堪えない醜怪な広告こそがその証拠でございます。

そしてこれの最も質の悪いところは、「あれが醜い」だとか「これが恰好悪い」だとかの価値観を浸透させ、それによって洗脳された民衆が洗脳されていない民衆を劣っていると攻撃するように仕向けていることでございますよ。

これをプロパガンダだと言わずして一体何をプロパガンダと言うのでしょうかねえ。

あれは明らかにあからさまにまごう事なき正真正銘のプロパガンダでございます。

ああいった産業こそが、まさに産業界のヒトラーと呼ぶにふさわしいのでございます。

というわけでありますからして、当ブログをお読みの理知的な紳士淑女の皆様ならばきっと大丈夫かと思いますが、くれぐれもメディアに踊らされないように気を付けましょう。

メディアがそう言っていたから、ではなく、自分自身でよく物事を見て考えることが肝要でございます。

さて長くなってしまいましたが、私が言いたいことは要するに、ラストの『尖閣上空10vs1』のタイトルが回収されるシーンは圧巻でございますので、ぜひ読んでおきましょうといったところでございます。

舞島姉妹頑張れ!

と、こんな感じでウサオジのブログは好き放題やりたい放題に読者の皆様にあることないこと勝手気ままに吹き込んでいくプロパガンダブログでありますので、要注意でございます。

おしまい。

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