昨日は旅の前半部について語りましたので、今日はその続きから語りましょう。
さて、終点に着いたは良いものの、外を見ると結構強めの雨が降っていてのでございます。
当初の予定では、駅周辺の遊歩道を散策するつもりだったのですが、あいにくの雨。
この天気ではもはや、普通の思考を持った者であれば駅舎に留まっておとなしくしているかとは思いますが、何と言っても私はウサオジ、尋常ならざる存在でございます。
一緒に到着した人々が駅舎の中で帰りの列車を待つ中、私は雨の中に一人足を踏み出しました。
とは言えこれにはひとつタネがありまして、そもそも私はこうなることを予想していたのでございますよ。
計画の段階で天気が悪くなりそうという情報を得ておりましたので、それなりの準備と覚悟をしておりました。
さすがにレインウェアまでは用意していませんでしたが、防寒着と傘と防水の靴くらいは持って行ったのでございます。
かくして、私は雨でぐしょぐしょにぬかるんだ道を進んだのでございました。
晴れていたら歩いている人もそれなりにいたのかもしれませんが、その日は私の周りには誰もおらず、ただ一人私だけが道を歩いておりましたよ。
一応遊歩道があるようなところなので前人未到の秘境というわけではありませんでしたが、それでも周りに一切人の気配がない自然の中を歩くと、秘境っぽさ全開でございました。
ともあれ、そんなこんなで2,3時間ほどてきとーに写真を撮りつつそこら辺を回って、駅に戻ったのでございます。
なかなか印象的な経験ができました。
そして朝来た道をまた鉄道に揺られながら数時間かけてホテルに戻ると、日ももうすっかり落ちて夜になっておりましたよ。
とりあえずこれで旅の2日目はおしまいでございます。
そしていよいよ3日目、この日はホテルのチェックアウトの日でございました。
もろもろの荷物をもってホテルを後にした私ですが、ここで素直にまっすぐ自宅へ戻ると思ったら大間違いでございます。
ここでまた再び、秘境へと赴いたのでございました。
駅のコインロッカーに着替えなどが入っている方のカバンは預け、そしてまた昨日乗った鉄道に乗って山奥の秘境へと向かったのでございます。
と言いますのも、3日目は2日目と違って晴天となりましたので、今度は晴天の絶景を見に行こうという魂胆でした。
最初は3日目におとなしくそのまま帰るつもりでしたが、2日目の夜に天気を調べて3日目は晴れると知った途端に居ても立ってもいられない思いになりまして、急遽計画を変更した次第でございますよ。
さすがに終点まで行っていると帰れなくなってしまいますので、2日目に途中下車した絶景スポットまで行って折り返してまいりました。
2日目の霧がかかった神秘的な景色も素晴らしいものでしたが、3日目も見晴らしが良くて爽快な景観でした。
というわけでして、満足した私は帰路に就いたのでございます。
が、ここで勘の良い人ならば、私が旅に出てから帰ってくるまでに4日かかっていたことに気づいたかもしれませんねえ。
そのタネはと言いますと、最後は実家に帰って1泊していたのでございますよ。
今回の旅は秘境探索と実家帰省を一緒くたにしたのでございます。
というわけでして、今回の旅はそんなところでございますねえ。
実に面白い時間を過ごすことができましたよ。
また面白そうな秘境があれば行ってみるとしましょうかねえ。
まずは次にいく秘境を探すところから始めるとしますか。
さてちなみに、私が今回どこに行ったのかは秘密でございます。
とりあえず山奥の秘境とだけ言っておきますよ。
おしまい。