最近こんな記事が話題になっておりましたよ。
要するにここでは、「何度も同じ映画を観るのは無駄ではないのか?」という問題提起がなされているのでございますよ。
5月末からのここ数か月というもの、何度も何度も同じ映画をしつこく繰り返し繰り返し観続けている私といたしましてはなんとなく呼ばれたような気がしますからして、ここはひとつ持論というものを展開してやろうと思いますよ。
正直なところ、理由を見つけては『トップガン マーヴェリック』について語りたいだけなのですが、ここはひとつ、そのことは内密にお願いいたします。
ともあれ、映画館で何度も同じ映画を観るのはお金の無駄ではないのか、この問いにお答えいたしましょう。
無駄ではありません。
私は、断固として無駄ではないと考えるのでございます。
と言いますのも、上映される映画は1度目も2度目も、さらには3度目以降も同じ映画かもしれませんが、しかしながら、映画を観たそのときに何を感じるのかはその時次第でございますからして、そういった意味では1度たりとて同じ映画体験をするといったことはないからでございます。
数えてみたところ、私は既に『トップガン マーヴェリック』を7回も観ているらしいのですけれども、どの上映も充分に楽しめました。
さすがに7回も観ていると次の展開なんかがもう分かってきてしまうのでございますが、それでもやはり面白いものは面白いのでございます。
1回目は初めての鑑賞ということで期待と興奮と共に観ることができましたし、2回目以降は少し落ち着いて作品の細部まで堪能することができました。
落ち着いて観るとですねえ、いろいろと凄いなあと思うわけですよ。
俳優さん方の演技力だったりだとか、スリリングな映像美だったりだとか、あるいはふとしたシーンに込められたこだわりというかネタというかそういたものだったりを、しみじみと味わうことができるのでございます。
それに、あのオープニングはいつ観ても、何度観てもテンションが上がります。
主要な登場人物が一切出てこないというのに、戦闘機と空母、あとは音楽だけであそこまで盛り上げてくるのは滅多なことではありませんよ。
ただ戦闘機が離着陸して甲板の作業員の人がせわしなく作業しているだけだというのに、一体なんということでございますか。
あれはもはや、史上最高のお仕事PVでございます。
ともあれ、そしてなによりも、映画館のばかでかい画面とばかでかい音響で楽しむのは単純に面白いのでございます。
視界から溢れんばかりの画面、全身が震えるような音響、これはとんでもないことですよ。
大富豪でもなきゃあ、こんなのは自宅じゃできませんからねえ。
というわけでして、そんなことを書いているうちにまた『トップガン マーヴェリック』を観に行きたい気持ちがむくむくと盛り上がってきたウサオジでございます。
8月もまだ若干上映しているっぽいので、ここはひとつまた行ってみるのも良いかもしれませんねえ。
面白くなってまいりましたよ。
おしまい。