解答戦術でございます

過去問を解いているといろいろと発見することがありまして、そのひとつが「午後の問題にて、ひとつの科目で満点を取ることは極めて困難」ということでございます。

多分これが、去年受験した基本情報技術者試験との最も大きな差でしょう。

と言いますのも、これは基本情報技術者試験は午後も午前と同じくマークシート式だったのに対し、一方で応用情報技術者試験は記述式であるがためでございます。

記号を選ぶのと自分で解答を書き出すのとでは、その難易度に月とすっぽんぽんほどの差があるのでございます。

文章を記述せねばならないとなると、出題者が求める解答の文章をでっちあげるために問題のそこかしこから正答に至るための要素をかき集めねばならず、もしひとつでも取りこぼしてしまうとそこで満点の道は絶たれます。

それに、マークシート式なら最悪神頼みでも正解できましたが、記述ではそれはまず不可能でしょう。

しかも、何を聞いているのか、あるいは解法がまるで思いつかないような問いもちらほらあり、ひとつの科目で満点あるいはそれに近いスコアを出すことはほぼ不可能でありますからして、よってもはやこの状況で一部の科目に過度の信頼を置くことは危険であると結論付けるに至りました。

この事実を踏まえて考えるに、私の解答戦術はこのようになります。

少数の科目で高スコアを獲得するのではなく、全ての科目でまんべんなくそこそこのスコアを取れるようにする。

これでございます。

基本情報技術者試験のときは解答が必須の問題に絞って勉強をすることによって、一部の科目のスコアのみで合格点を叩き出すことを念頭に準備を進めましたが、今回はこの戦術を使うのはちょいとまずい。

応用情報技術者試験の午後の問題は5つの科目でそれぞれ20点ですので、合格点が60点であることを踏まえると、3科目の満点、あるいは4科目で7.5割で合格できますが、しかし今回はそれに賭けるのはちょいとリスクが大きすぎる。

5科目全部使って6割を目指す、といったところが妥当でしょう。

それに加えて若干の得意分野があれば文句なしでございます。

というわけですので、ここから必然的に勉強方針も定まってまいりました。

勉強方針、これは選択候補の科目をどれもまんべんなく均等に勉強します。

実際に選択することになる問題数よりも多くの科目の勉強をしているのも、このためでございますからして、これによってどの科目でもそこそこのスコアが取れることを目指しますよ。

今回の場合は、「一部の科目がすこぶる得意」よりも「どの科目も合格点を安定して出せる」の方が良いのでございます。

戦いのルールは変わりました。

おしまい。