昨日は遂に観てきましたよ、『トップガン』と『トップガン マーヴェリック』の連続上映を!
物凄く物凄かったのでございます!
それぞれ単作でも大興奮の映画だというのに、それが2本も立て続けに観られるんですからそりゃあもう興奮がえらいこっちゃでございますよ。
そんなこんなで大興奮の4時間半を過ごしてきたわけでありますけれども、何はともあれ既視感でございますよ、既視感!
シーンだったり、ストーリー展開だったり、あるいはセリフだったりと怒涛の既視感の連続でございました。
もう初っ端の初っ端から全力で既視感でしたねえ。
オープニングの空母の離着艦シーンなんてまさに既視感の塊でございまして、『トップガン マーヴェリック』がいかに『トップガン』をオマージュしているか、それはそれはもう言葉では言い表せないほど。
そしてオープニングが終わると、マーヴェリックがやんちゃしすぎて上官に大目玉を喰らい、そしてその流れでトップガンに送り込まれる、この展開なんか観たことあるよなあと思いつつ観ていたわけですけれども、確かも確か、確かにしかとこの目で観たことがありましたよ。
『トップガン マーヴェリック』で言うところの、本来は中止されるはずだったにも関わらずマーヴェリックの独断で実施したダークスターの試験飛行で、マッハ10でやめときゃいいのに調子に乗ってマッハ10.1、10.2と欲張っちゃうもんですから、結局は試験機を空中分解させた挙句、案の定やっぱり上官にこってり絞られるもやんややんやとあって結局はトップガンに至る「あれ」ですねえ。
そして滑走路脇をバイクでかっ飛ばすんですよ、戦闘機と並走しながら。
そんでもって、バイクのお次はバーのシーンですよ、バーのシーン。
基地の近所のバーで初対面の相手と一悶着を起こしたと思ったら、翌日から始まったトップガンの訓練で、実は前日に一悶着を起こした相手がまさにそのトップガンの教官だったことが明らかになる悪い冗談みたいな展開、これもオマージュだったんですねえ。
オマージュに次ぐオマージュ、これは連続上映でなければここまでの感動は得られませんでしたよ。
記憶もまだ鮮やかなうちに立て続けに続編のオマージュを観ることができる、しかも映画館の大スクリーンで。
こんな贅沢は滅多にあるまい。
ともあれ、そんなこんなで上映は続いたわけですけれども、その後も最初から最後までオマージュの嵐でしたよ。
観たことあるようなカットやら展開やらせりふやら、とにかくもうノンストップ既視感でございました。
特に印象的だったのは、やっぱりF-14のトンデモ機動ですねえ。
敵機に背後を取られ絶体絶命のとき、急減速と共に機首をググッと持ち上げて敵機に自機追い越させ、その後息をつく間もなく急加速しながら機首を下げて一気に敵の後ろを取って逆転する、あの曲芸技にはもう感動するほかありません。
凄まじかった。
と、そんなこんなでオマージュまみれの4時間半を過ごしたわけですけれども、これの真に素晴らしいところは、『トップガン マーヴェリック』で『トップガン』をあれほどオマージュしまくっていたにも関わらず、パクり感を一切感じさせないことでございますよ。
と言いますのも、これはひとえに、『トップガン』の要素を『トップガン マーヴェリック』でただ単純に再現したのではなく、『トップガン マーヴェリック』ならではの要素があった上で、そしてその中にうまく混ぜ込んでいるからだと思いますねえ。
なんというか、オマージュありきで作っているわけではなく、確固たる元々の作品があった上でそれをさらに良いものにするためにオマージュしている、そんな感じがいたしました。
そしてオマージュのことは一旦脇に置いて、『トップガン マーヴェリック』それ自体が傑作だったこと、まさにそれこそがあれをパクりではなくオマージュたらしめた要因だったのではないでしょうか。
「続編とは言えさすがにやり過ぎでは?」と思えるほどのオマージュだったような気がしないでもありませんが、しかし結局全部観終わって改めて考えてみると、逆にそのオマージュのおかげで素晴らしい作品だったと思うことができる、これはもはや人知を超えた神業の類でしょう。
しかも、そのオマージュによってオマージュ元である『トップガン』の評価も上がるというおまけつき。
「前作は凄かったのに、新作は見る影もないほど酷い」というのはあるかとは思いますが、ことトップガンに至ってはその逆の「新作が凄かったから遡って前作もより凄かったように思える」という現象が成り立つのですから大したものです。
実はと言いますと、私ウサオジは、『トップガン マーヴェリック』を観るまでは『トップガン』を今ほど高く評価していなかったんですよねえ。
しかしながら、『トップガン マーヴェリック』を観たら評価が変わりましたよ。
あれは、間違いなく、傑作で、ございます。
あの超大作『トップガン マーヴェリック』の原点であるならば、きっと間違いなくとんでもない傑作だろうと思って観てみたら、まさにその通りでしたねえ。
改めて文字に書いてみると当たり前すぎるほど当たり前なことではありますが、『トップガン』にはトップガンらしさが詰まっておりました。
いやはや、まだまだ語りたいことは尽きませんが、今日のところはこの辺にしておきましょう。
『トップガン』、『トップガン マーヴェリック』の連続上映、とても言葉では言い尽くせないほど素晴らしかった。
ところで、この勢いで『トップガン マーヴェリック』のサントラに引き続き、『トップガン』のサントラも買ったのはここだけの秘密でございますよ。
おしまい。