『RRR』は物凄く熱気むんむんで暑苦しい、熱血な男と男の戦いでございます

※この記事は『RRR』の多少のネタバレを含むのでお気を付けください。

昨日は私にとって初めてのiOS、iPhone 14 Proを使い始めた記念すべき日なのでございますけれども、もう一つ記念すべき日でもありました。

つまり、『RRR』という、タイトル見ただけじゃ一体何の映画なのかさっぱり分からん、とんでもないインドの映画を観てきたのでございますよ。

実はこれ、『トップガンマーヴェリック』を観まくっていた折に何度も上映前の予告映像で紹介されていて気になっていた作品ですけれども、遂に公開ということでこの度は観てまいりました。

紹介動画ではなんか熱血な男2人が出てくる熱血な映画だなあと思っていたのですけれども、観てみたら想像以上に熱血でした。

見るからに男臭い男たちが男臭い死闘を繰り広げる熱血な映画でしたよ。

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さて、ストーリーといたしましては、1920年のイギリスの植民地支配下にあるインドが舞台でして、山奥の村の少女が現地を訪れていたイギリス人連中に誘拐されたことから物語は始まるのでございます。

というわけでして、村の代表としてビームという男が立ち上がり、少女をイギリスの連中から奪還しようとするわけですけれども、そこに立ちはだかるのがもう一人の男、ラーマでございます。

このラーマという男はイギリスの植民地警察の男でして、要するにラーマは、ビームを阻止するために立ちはだかる強敵、といった存在ですよ。

しかし面白いのが、この2人が出会ったとき最初はお互いにお互いの素性を知らず、あろうことか親友になるところから始まるのでございます。

多分あっちの国の文化なのでしょうが、お互いに「兄貴」と呼び合うほどの仲でございます。

しかしながら、結局はお互いに相手の素性を知るところとなって自らの使命、誓いのために殴り合うことになるのですけれども、もうそこからがめっちゃめちゃに熱気むんむんで暑苦しくて良かった。

これ以上言っちゃうと物語の核心をネタバレしてしまいますので、さすがに公開直後に全部ネタバレするのは良くないと思うので自粛しますが、本当にもう物凄いですよ。

友情と使命の間で揺れ動く葛藤に次ぐ葛藤、これが熱くないはずない。

なんというか、言ってしまえばもう少年漫画ですよ、これは。

あまりにも熱血でありますので、これはもはや観るサウナ。

観るサウナでございます!

さて、なんかこの方向で話を続けると勢い余っておもくそネタバレしてしまいそうなので、そろそろ別の方向からお話をしましょう。

インド映画と言えば歌と踊りですけれども(そもそもインド映画は『きっと、うまくいく』くらいしか観たことない私が言うのもあれですが)、『RRR』でもそれは健在ですよ。

熱気むんむんな作品にパワフルで力強い感じの曲が物凄く合う。

ところで、ビームがめたくそにやられてる状況で唐突に歌い始めるシーン(状況が状況なのでさすがに踊りはしませんでしたが)があったのですけれども、あのシーン本当に好き。

殺されてもおかしくないくらい一方的にぶちのめされてるのに、そんなもの意に介さずに自らの魂を高らかに歌い上げるのですよ。

熱すぎる。

それと、パーティのダンスシーンも良かったですねえ。

1人のイギリス人がビームに「お前ら未開の野蛮人連中にダンスなんて高尚なことはできねえだろ」とか言っていじわるをするのですけれども、そこでインド人がイギリス人に出した答えがこのダンス。

これがインドでございます!

インド!インド!インド!

とにかくもう足の動きがえぐい。

観ているだけで足が攣りそうでしたよ。

と、そんな感じで、音楽も音楽で素晴らしかったのでございます。

ちなみに、作中で折に触れて流れるテーマのような曲がありまして、それが『Dosti』という曲なのですけれども、これがとんでもなくパワフルで渋くて壮大なカッコいいでして、おすすめでございます。

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ちなみに、「Dosti」って現地の言葉で「友情」って意味らしいですよ。

まさにこの映画のテーマにふさわしい曲でしょう。

よし、これもサントラ出たら買うか。

というわけでして、ちょいと肌寒くなってくる季節に観るにはちょうど良い熱血映画でございました。

熱気むんむんな男、熱気むんむんな物語、熱気むんむんな音楽と、三種の熱気むんむんがが揃いも揃っておりましたよ。

おかげで、劇場も熱気むんむんでしたねえ。

上映時間の3時間があっという間でした。

さてと、来週また観に行くのも良いかもしれませんねえ、熱気むんむんなことだし。

夏は『トップガン マーヴェリック』、秋は『RRR』でございますよ。

おしまい。