昨日は『RRR』を観てきたわけですけれども、細かいところまで作り込まれていて素晴らしかったのでございますよ!

※この記事は『RRR』のネタバレと熱気むんむんを含みますので、ご用心ください。

昨晩はブログでも触れました通り、『RRR』を観てきました。

昨日ので4回目の鑑賞になるんですけれども、もうストーリーの大まかな流れは完全に覚えているのに、やっぱり同じところで盛り上がってしまいましたよ。

それに、さすがに4回目ともなるといろいろ細かいところまで観る余裕もできてくるのでして、今日はそういったところについて語っていきましょう。

さて、まずは本作でも屈指の有名シーン、ナートゥのダンスシーンですけれども、ここで登場するドラマーのオジサンの表情がなんとも味わい深いんですよねえ。

ダンスパーティーでビームがイギリス人にケチをつけられているところで、ラーマがオーケストラのドラマーのそのオジサンからバチを受け取って熱気むんむんのドラム捌きでナートゥを奏でるわけですけれども、そのときのオジサンの、驚きの中にも確かに見えるワクワク感がすこぶる素晴らしいのですよ。

そしてニヤリと笑いリズムに乗って体を揺すりながら、隣でドラムを激烈に叩くラーマを見ているわけでして、あれはもう完全にナートゥの虜になってますねえ?

その後はラーマからバチを引き継いでノリノリでナートゥを演奏するわけですけれども、今思い出してもあのときのオジサンは輝いておりました。

あのオジサン、登場シーンは一瞬なのになかなか印象に残る登場でしたよ。

ちなみに、ナートゥというのはこちらでございます。

作中の字幕でも出てましたが、まさに「刺激強めのインドの曲」ですよ。

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さて、もうひとつは、こちらは結構シリアスなシーンなのですけれども、ビームの正体を知ったラーマがビームの前に立ちはだかるシーンでして、ここでラーマは戦う前にビームに対して「降伏しろ」と何度も命令するわけですけれども、そのときのラーマの視線に気づいたときは体が固まりましたよ。

降伏を呼びかけるシーンのひとつで、ビームの目の前に手を差し出して呼びかけるシーンがあったのですけれども、そのシーンではラーマはビームの方を見ていないのでございます。

観ていてなんか違和感があるなあと思っていたら、つまりそういうことでした。

ビームと目を合わせないよううつむきながら、無表情で手を差し出し降伏を呼びかけている。

直前のシーンではビームから真実を告げられ、自分が探し求めていた男が目の前にいる親友であることを知り、その後部屋に一人男泣きに泣くわけですけれども、しかし大義を思い出しビームを逮捕する決意を固めるラーマ。

そして遂にビームの前に立ちはだかるわけですけれども、やはり本人を前にするとその決意も揺らぎそうになり、葛藤しているということなのでしょう。

「一緒に過ごした日々は俺の宝物だ」なんて言ってくれるような相手を逮捕してイギリス人に差し出すなんて、辛くないはずがない。

私も今これを書いてて思い出し泣きしそうでございます。

これぞまさに、予告映像でも出ていた「友情か使命か」ってやつでございますねえ。

その後は逮捕されたビームをラーマが鞭打ちしたり、ラーマの信念に心を打たれたラーマが何年もかけて遂に手にした特別捜査官の地位やそれどころか自分の命すら投げ打ってビームを救ったり、そして最後は、今度は逆にラーマの大義を知ったビームが単身イギリス人の要塞に殴り込んでラーマを救出しに行ったりと、とにかくもう本当に感情の揺さぶりが物凄い映画でございました。

というわけでして、また来週も観に行きましょう。

きっとまだまだ知らない『RRR』が見つかるはずでございます。

おしまい。