『すずめの戸締まり』を観てきましたよ!

※ネタバレしますよ。

劇場の予告とかでも猛プッシュされてるし、劇場のスケジュールも物凄いことになっておりますので、「そんなに推すなら観てやろうではありませんか」ということで今日は観てまいりましたよ、『すずめの戸締まり』。

いっぱいPVあって物凄いので、とりえあず手始めに紹介しておきましょう。

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さて、一昨日の『RRR』昨日の『トップガン マーヴェリック』という今年を代表するような超大作を立て続けに観ておりますので、勝手ながらも期待がめっちゃめちゃに高まっておりました。

さあ、この大作ラッシュに続けるのか!?

というわけでして、つい先ほど観てきたわけですけれども、いやはや凄かった。

観る前は、さすがに『RRR』や『トップガン マーヴェリック』と比べるのは分が悪かろうて、と思っていたのですけれども、完全に舐めておりました。

返り討ちにされた気分でございます。

インドの『RRR』、アメリカの『トップガン マーヴェリック』と来て、そして日本の『すずめの戸締まり』でございました。

並びましたよ。

新海誠、恐るべし。

だって熱気むんむんでしたもん、熱気むんむん。

観ている私といたしましては、両の拳は固く握り締め、奥の歯はきつく噛み締めで、そりゃあもう力いっぱい鑑賞しておりました。

すんごく爽やかで透き通るような美しいアニメーションが織り成す、想像を遥かに超えた熱いストーリー。

それが『すずめの戸締まり』。

さて、そんな熱気むんむんな『すずめの戸締まり』でありますけれども、これは、過去に東日本大震災で母を失った暗い過去を持つ鈴芽と、日本各地に開いては災禍をもたらす「後ろ戸」を閉じる責務を背負った「閉じ師」の草太が、偶然のような運命のような出会いを果たし、やんややんやとあって2人で日本中の後ろ戸を閉じる旅に出るといった物語でございました。

というわけでして、そんな『すずめの戸締まり』なのですけれども、何が凄いって言ったら、もう初っ端から想定外の魅せ方で度肝を抜かれたところですよ。

最初は、鈴芽が不思議な夢から目を覚まし、その後普通に学校に通学するという、何か物語の始まりを予感させるような日常の風景から始まるのでして、その通学の途中、そこで鈴芽と草太が出会うのでございます。

それで、近くの廃墟について一言二言交わした後に2人は分かれるわけでして、しかし妙な予感がした鈴芽はそのまま草太に教えた廃墟となった村落に赴き、そこでみょうちきりんなところにある扉を好奇心で開けてしまう(あとついでに変な楔も引っこ抜く)のでございますが、実はそれが噂の「後ろ戸」で、しばらくしたらそこから禍々しい存在が解き放たれてしまうのでございます。

これがですねえ、もう物凄い迫力でしたよ。

寂寥とした空間にたたずむ戸から、そりゃあもう物凄く巨大な禍々しいものがヴァーっと大空へと立ち上っているのですよ。

それがもう巨大も巨大、とんでもなく巨大で、スカイツリーがもしそこにあったらばきっと爪楊枝に見えたほどの巨大さでして、あれでもう一気にこの作品に引き込まれましたねえ。

こんなの絶対ヤバいやつじゃあないですか!!

色がどす黒い赤紫色でなんか怪しいし、それに明らかに不穏なオーラもまとってますからねえ、絶対にヤバい。

ヤバいかヤバくないかで言ったら、ヤバい方に賭けたっても良いくらいでございます。

なんだったもう、私ウサオジのお気に入りのサングラス、レイバンのアビエーターを賭けてやりますよ!

それで、観ていたらあれよあれよという間にその禍々しいやつが空を埋め尽くし、そして今度は地上から突如として光がファーっと立ち上り、その光に導かれるように禍々しいでかいやつがいきなりダァーっと大地に倒れ込むのでございまして、現実ではそれが地震となって現れました。

ほらね、やっぱりヤバいやつでしたよ!!

とんでもなくヤバい。

ウサオジの目に狂いはありません。

さて、それで一体何が一番ヤバいかと言えば、そりゃあもう始まって30分もしないうちにいきなりこんなクライマックスみたいなやつが出てきたことですよ。

阿呆みたいにデカい邪悪が破壊の限りを尽くしているというのに、これが始まりに過ぎないとは。

アメリカの大作はマッハ10を超えるところから始まり、インドの大作は2人の男が爆発炎上する鉄道から子供を救うところから始まりましたが、日本の大作はなんかめっちゃめちゃにヤバいデカいやつが大地を激震に震わせるところから始まりましたよ。

相手にとって不足なしでございます。

というわけでして、これから先一体どんな困難が待ち受けているのか、そんなドキドキとハラハラと共に始まりました、『すずめの戸締まり』。

それで、一発目のヤバいやつはその後うまいこと鈴芽と草太の協力プレーでなんとかするのですけれども、その後、2人の目の前にこれまた怪しくてなんかヤバそうな猫「ダイジン」が登場し、あろうことか草太をイスに憑依させてしまうんですねえ。

そしてどうやらダイジンは、鈴芽が最初の後ろ戸のところで引っこ抜いてしまった楔の正体らしいですよ。

なんか因縁がありそうですねえ。

ともあれ、そんなこともあって、草太を人間に戻すべく、ダイジンを追って人間の鈴芽とイスの草太という凸凹コンビの旅が始まるというわけでございますけれども、最初は2人ともちょいとぎこちない感じなのですが、徐々に意気が合ってくる感じがありまして、なんか良いなあと思いましたよ。

しかしながら、中盤で草太が後ろ戸から出てくるヤバいやつ、通称「ミミズ」を封印するための楔こと「要石」となって向こうの世界へと行ってしまい、もはや人間の手の届かない存在になってしまうのですけれども、そこから鈴芽は草太を取り戻すための壮絶な戦いにその身を投じるわけでございます。

その過程で鈴芽は、ぱっくりと傷口を開けた過去の辛い記憶と対峙し、また亡き母親の代わりに育ての親となった叔母との葛藤も乗り越え、遂には草太を向こうの世界からこちらの世界へと取り戻すのでございます。

もうこれが熱いことといったらもう。

熱気むんむんですよ、熱気むんむん。

鈴芽が草太の手を握って向こうの世界から引っ張りだすシーンなんてもう、『RRR』のビームがラーマを独房から手を握って引っ張り出すシーンと並んで、「2022年ベスト握手賞」を受賞するレベルでございます。

あんなに熱い握手、滅多に観られるようなもんじゃありませんよ。

というわけでして、もっと語ってやりたいところですが、パワフルでフルパワーに鑑賞してきたせいでもう疲れましたから、続きはまた今度語ってやりましょう。

『すずめの戸締まり』、物凄い超傑作でした。

最初は通常上映でいいかと思いましたが、ふと思い立ってやっぱりIMAXで観ることにして大正解でしたねえ。

というわけでして、この3日で今年を代表する各国が誇る傑作を立て続けに鑑賞できてご満悦でございます。

実に素晴らしい3日間でしたよ!

とりあえずこれから、帰りがけに買った『すずめの戸締まり』のパンフレットを読んでみようと思います。

いろいろ調べて、また来週あたり観に行ってみるとしますか。

素晴らしい映画は何度観ても色褪せない素晴らしさがありますからねえ。

さてところで、最後にこれだけは言っておきましょう。

ラストのとあるシーンを観て、「これもう完全に『トップガン マーヴェリック』じゃあないですかぁ!!」ってなったのは秘密でございます。

なんというかもう、とにかく『トップガン マーヴェリック』を思い出さずにはいられませんでした。

観れば分かる。

おしまい。