『ブラックナイトパレード』熱気むんむんをお届けします

連休中の映画鑑賞が止まりません!

もちろん今日も観てまいりました。

今日は『ブラックナイトパレード』でございます。

bnp-movie.jp

サンタクロースを巡る熱気むんむんのコメディ映画って感じでしたねえ。

大学受験に失敗してコンビニバイトのフリーターになり、正社員目指して就活するも連戦連敗の冴えない男が、ある日いきなり変な男に拉致されてサンタクロースの会社に内定したことをきっかけに始まる愉快なサンタコメディでございます。

馬鹿馬鹿しくて笑えるような設定てんこ盛り、面白かったですよ。

コンビニバイトがいきなり怪しいやつに拉致されてサンタの会社に内定するという時点でもう面白すぎるし、主人公「三春」を始めとする登場人物もとんでもないやつばっかで観ていて飽きない。

登場人物で一番とんでもなかったのは、コンビニのバイト仲間のチャラいヤンキーみたいなやつですねえ。

その名も「田中皇帝」というやつでして、下の名前の読みは「カイザー」。

カイザーですよ、カイザー!

もう名前の時点でなんかやってくれそうなオイニーがむんむんでございますけれども、やはりその名に違わず期待通りにやってくれます。

登場した初っ端から、食べてはいけない廃棄の弁当は勝手に食べるし、終業時間の30分前に仕事を三春に押し付けてさっさと帰る。

さすがカイザー、と言う他無いほどの暴れっぷりでございます。

そして他にもいろいろと登場人物がおりますけれども、全員が全員、揃いも揃って癖のあるキャラが勢ぞろいでしたよ。

カイザー君の他に物凄かったのは、「帽子さん」とかいう赤い三角形の帽子をモチーフにしたマスコットキャラみたいなかわいい見た目のやつですねえ。

見た目はなんか可愛らしいのですけれども、こいつ中身オッサンなんですよ、しかもパワハラ気質の。

三春が胸倉をつかんできたこいつの腕の剛毛を観て「中身完全にオッサンじゃん!」と叫ぶところはめっちゃくちゃに面白かった。

「中身」言うな、「中身」。

しかしまあ本当に、一体どないなっとんねんってくらい腕が剛毛でオッサン丸出しでございましたねえ。

そういえば、私の以前勤めていた職場の同僚にも腕の毛がやけくそに濃いのがおりまして、彼にまつわる逸話が「蚊が腕にからまって死んでいたことがある」というものなんですけれども、それだったら帽子さんはハエ程度なら余裕で殺せそうなくらい腕の毛が濃い。

オッサンのオイニーがむんむんの妖精でございます。

さて、そんなこんなでコメディ要素多めの本作でしたけれども、ストーリーはコメディ多めでしたが、それだけでなくきっちり熱気むんむんもありましたよ。

いろいろありましたけれども、一番のお気に入りは、終盤でサンタの宿敵のような存在が現れ、主人公一行がプレゼントを子供のところに配れなくなりそうになったときのシーンでございます。

ここで主人公三春がサンタに目覚めるところが物凄くかっこよかった。

「今回は危ないから帰ろう」みたいな雰囲気になったときに、「子供がプレゼントを待っているのに、俺たちが配らなくてどうするんだ!」みたいに言い放った時は猛烈に熱気むんむんでしたねえ。

ただのコメディ映画だと思っておりましたけれども、予想外の方向から熱気むんむんが出てきて圧倒されました。

他にも熱気むんむんシーンはありまして、とりわけ曲者のカイザー君も意外に結構熱気むんむんでしたけれども、とりあえず今日のところはそんな感じでございます。

というわけでして、観客に熱気むんむんをお届けするサンタ映画『ブラックナイトパレード』でございました。

面白かった。

おしまい。