『BLUE GIANT』をDolby Atmosで観てまいりました

昨日は『BLUE GIANT』をDolby Atmosで観てきたのですけれども、凄かったですよ!

音が、音が凄い!

音の凄さと反比例するかのように私の語彙力はどんどんしょぼくなっておりますけれども、これがもう本当に凄かった!

これですよ、これ!

こういう映画こそ、Dolby Atmosで観るべきなんでしょうねえ!

音に滅多打ちにされる感覚、こんなのは滅多に味わえるもんじゃありませんから。

ともあれ、特に物凄かったのは、「N.E.W.」という曲の演奏シーンでございまして、これは宮本大のサックスから始まる曲なのですけれども、初っ端から吹っ飛ばされるような衝撃でございました。

これがもうパワフルもパワフル、もはや音の暴力といっても過言ではない。

こりゃあ凄い。

こいつが「すげえ熱くて激しい」ジャズってやつですか、文字通り掛け値なしにすげえ熱くて激しかった。

いつもと同じ服装で鑑賞していたにも関わらず、気づけば背中が汗でぐっしょりしてましたよ。

大の言葉は嘘ではありませんでしたねえ。

他には、玉田俊二のドラムのソロも良かった。

彼はバンドの3人の中で一番経験が少ないこともあって序盤はあまり目立ってはいなかったのですが、遂にソロで演奏するとなったシーンは感無量でしたねえ。

豪雨のようなドラムの早打ち、あの鬼気迫る演奏には、鼓膜が過労死するかと思いましたよ。

作中では、一人のファンのオジサンが玉田に、「君の成長するドラムが好きだ」というようなことを言っておりましたが、私も同じ意見でございます。

彼の進化し続けるドラムは、最近ギターを始めたばかりの私を勇気づけてくれるような気がして好きですよ。

要するに、「可能性」ってやつを感じるんですよねえ。

あとは沢辺雪祈のピアノですけれども、これはやっぱりラストの演奏でございますねえ。

このシーンに至るまでの経緯もあって、万感の思いでございます。

ラストシーンの演奏で雪祈は、片手でピアノを演奏するわけですけれども、言われなければまさか片手で弾いているとは思えないほどの弾きっぷりですよ。

恐ろしく速くて、そして迫力がある。

中盤で「いつも同じような演奏」と指摘されていた雪祈が奏でる、内臓をひっくり返すような怒涛のピアノを抜きにはあのラストシーンは語れませんねえ。

というわけでして、同じ週末にまさか2度も鑑賞するという暴挙に出たわけですけれども、2回目もばっちり以上に楽しんでしまいました。

Dolby Atmosだったからというのももちろんあるかもしれませんが、それを抜きにしてもこの作品は面白かった。

これほどまでに劇場で鑑賞した方が良い作品は、滅多にあるまい。

あんな音響、自宅では味わえませんから。

とりあえず、また上映が終了するまでに1回くらいは鑑賞しに行きたいですねえ。

おしまい。