ウサオジという男と、ミスター結論ベース

この前外をほっつき歩いておりましたら、捕まりました。

街頭の不動産営業の若造に。

そしてその若造があまりにも「結論ベース」連発するものですから、とりあえずミスター結論ベースと名付けてそのまま素通りしましたよ。

ありゃあ凄いですよ、物凄く怒涛の結論ベース。

「ちょぉぉっとすいません、結論ベースで話しますんで、お話聞いていただけませんか!結論ベースですぐ終わりますんでお願いします!結論ベースでお話させてください!結論ベースですから!」みたいな感じで勢いよく来まして、とにかくすべての文に「結論ベース」を捻じ込んでくる。

もう一生分の「結論ベース」を聞いた気がする。

というか、実際に生の人間が「結論ベース」と発声するところを初めて聞いたかもしれない。

とは言え、私のように「たわごとベース」で話す人間が「結論ベース」だからといって興味を示すはずもなく、そのまま道端で死に絶えた虫の如く彼を無視しておきました。

そもそも不動産の営業だなんて、ゴキブリが無限に出てくる人が住める廃墟と呼んでも過言ではないくらいに廃れた激安オンボロマンション、しかもアウトローが何人か住んでいるような、激安オンボロアウトローマンションに住んでいるような安月給サラリーマンにするような話ではない。

ローンの時点で弾かれるのではなかろうか。

ともあれ、鬱陶しいなあと思いつつそのまま目を合わせないようにして突っ切って行ったら結局諦めてくれたので良しとしましょう。

にしてもしかし、割とよく通る場所での営業でしたから次行ったときにもいたら嫌だなあと思いますねえ。

今度は「そんなもんいらねえ!一昨日来やがれ!このすっとこどっこい!」と言ってやった方が良いかもしれません。

おしまい。