今度は『熱烈』を観てまいりました。
ともあれ『熱烈』ですよ、『熱烈』。
なんという熱量のタイトル。
これは間違いなく映画界屈指の熱気むんむんタイトルでございます。
無論内容もタイトルに負けない熱量でして、主人公が圧倒的な実力を持つライバルに挑むというスポーツ漫画などではおなじみの王道ストーリーでございます。
「感嘆符!」というダンスチームにはケビンという腕っこきのダンサーがいるのですけれども、しかしケビンは練習にもロクに参加せず態度も悪い。
おまけに大会には遅刻する。
ケビンが練習に参加しないせいで他のメンバーはなかなか息の合った連携ができず、本番ではメンバーが失敗をしでかしケビンはキレる。
しかし質の悪いことにケビンは金持ちのボンボンで、チームの練習場所代を肩代わりしているのでコーチも強くは出られない。
そんなこんなでコーチは、練習にはケビンの代役を立てることで他のメンバーが練習できるようにするのですけれども、その代役として参加するのが主人公チェン・シュオでございます。
その後、チェン・シュオは血のにじむような努力の末にチームメンバーに認められてきたと思ったら、今度はチェン・シュオに嫉妬したケビンがチェン・シュオをチームから追い出そうと画策したりとするわけですよ。
いやちょいとそれは小物が過ぎないですかねえ。
さすがに相手の技量に嫉妬したからといって金に物言わせて追い出すのはみっともないですよ。
ともあれ、結局いろいろあってケビンは世界各国から集めた選りすぐりのダンサーと共に別のチームに移り、最終的にチェン・シュオとケビンが別のチームとして全国大会で争うことになるのでございます。
というわけでして、あらすじもなんかスポーツ系少年漫画の王道みたいな感じなんですけれども、やっぱり王道とされるだけのことはあって盛り上がる、大いに盛り上がる。
そもそも主人公たと地元チームとライバル率いる世界クラスのダンサーを集めた最強チームの戦いですから、盛り上がらないはずがない。
次々にチェン・シュオとケビンを始めとする各チームのメンバーが大技を繰り出し両者互いに一歩も引かぬ闘いを繰り広げるのですけれども、最後にチェン・シュオたち「感嘆符!」チームの最後の大技が決まったときは「おぉっ!!」となりましたねえ。
途中で明らかに謎の大技の存在を匂わせているシーンがあったのですが、どんな技かその内容までは触れられていなかったので、最後の最後に明らかになったときは度肝を抜かれましたよ。
いやあ、クライマックスの盛り上げ方も主人公の成長の描き方も、何から何までが熱烈でございました。
というわけでして、まさに『熱烈』というタイトルを冠するにふさわしい物凄く熱気むんむんな映画でございました。
さすがは『熱烈』を名乗るだけのことはある。
おしまい。