ウサオジという男、『ネクスト・ゴール・ウィンズ』を観る

今回は『ネクスト・ゴール・ウィンズ』を観てまいりました。

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これは、米領サモアというところにいる弱小サッカーチームが新監督を迎え、1点でも得点を上げるため奮起する物語でございます。

しかしながらまあ、この米領サモアのチームがまあショボいことこの上ない。

本当にショボい。

ヘボチームここに極まれり、ってところですねえ。

具体的に何が酷いかっていったらまあ、何はともあれまずはやる気の無さですねえ。

物凄くぐだぐだしている。

そして一方で、新しい監督としてやってきた人物も負けず劣らず酷い。

そもそも米領サモアの監督になったのは、前のチームで成果を出せなかったためにクビとなり、新しい職を得るため否応なく監督を務めるに至ったという人物でして、その上、癇癪を起してすぐに暴言を吐いて暴れる。

無論、このやる気のない米領サモアのチームを前にした監督は、新任早々初っ端から暴言を吐いて暴れました。

また、衝突を繰り返すチームと監督を仲介するサッカー協会会長のキャラクターがなかなか強烈でして、これが良いんですよ。

独特の手法でうまく監督を丸め込み、なんだかんだでうまくやってしまうのでございます。

ともあれ、そんな空中分解一歩手前の崖っぷちチームが試合で1点を決めることを目指して奮闘する様子が描かれているのでございました。

どっからどうみてもコメディ色の強い独特なスポーツ映画ではありましたけれども、ラストにはしっかり盛り上がれるところもありまして、「あんなにへぼかったチームがこんなプレーをするようになるとは!」と驚きと感動があって面白かったのでございます。

おしまい。