ウサオジという男、『コンフィデンシャル 国際共助捜査』を観る

『コンフィデンシャル 国際共助捜査』を観てまいりました。

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物凄く雑にストーリーを説明いたしますと、莫大なカネと共に韓国に逃亡した北朝鮮の麻薬犯罪者を韓国、北朝鮮、アメリカから集結した3人のクセモノ刑事がときには協力し、ときにはいがみ合いながら追っかけるというアクション映画でございます。

さて、それで作中何が一番印象に残ったかと言えば、3人の刑事のコミカルなやり取りですねえ。

北朝鮮のチョルリョンとアメリカのジャックという刑事は二枚目のカッコいい人物として、韓国のジンテという刑事は三枚目の面白担当みたいな感じで描かれるのですが、とりわけ三枚目役のジンテが、見た目から動きから話し方から、もう何から何まで面白いことやってくれそう感むんむんだったのが素晴らしかったですねえ。

そしてそのペースに巻き込まれて二枚目役も一緒くたになって面白いことになってしまうのでして、ドタバタコメディのようになるのですよ。

例えば、ジンテの家に転がり込むことになったチョルリョンが、ジンテと二人揃って神妙な顔つきで正座してジンテの奥さんに怒鳴られているシーンは極め付きにシュールでした。

そしてそんな大騒ぎ真っ最中のジンテ家に、今度はアメリカからジャックという刑事までやってくるものですから、大騒動は留まることを知らない。

おまけにジンテの家に同居するジンテの奥さんの妹が、チョルリョンに惚れていたと思ったら今度は新しくやってきたジャックに目移りする始末でして、もはや何が何だか分からない状況ですねえ。

ともあれ、しかしそんなとぼけたシーンがあったかと思いきや、今度はいきなりシリアスな展開になって激しいアクションが連発したりと緩急のある演出が目白押しでして、まるでサウナと水風呂に交互に入るみたいな感じでございましたよ。

さてところで、本作はシリーズ2作目だそうで、1作目は『コンフィデンシャル 共助』という作品でした。

どうもこれは前作があるっぽいぞと思わせるような様子が散見されたので調べてみたのですが、案の定ありましたよ。

前作ではジンテとチョルリョンが協力してやっていたらしく、その関係で今作で再びジンテとチョルリョンが組むことをジンテの奥さんが快く思っていなかったらしいですねえ。

それで続編の本作で2人は仲良く正座させられるところとなったってわけでございますよ。

鑑賞の順序があべこべになってしまいますが、後で観てみるのも良いかもしれません。

さて、ちなみに本作で一番のお気に入り面白シーンは、ジンテがサイバー犯罪課に異動させられたときに、キーボードで殴り合いをした連中の事件を担当をすることになって「キーボードを使えば何でもサイバー犯罪か!?」みたいにブチギレるところでございます。

そのあとは「札束で殴ったら金融犯罪か!?」みたいに勢いにまかせてめちゃくちゃ言っておりましたが、その流れだとそうなっちゃいますねえ。

ところで、私ウサオジは職場では会社のパソコン関係の面倒を見る部署にいるのですけれども、これはもしかすると私もキーボードで殴り合いをした連中の面倒を見ることになるのでしょうか?

もしそんなことになれば、馬鹿でかいデスクトップパソコンをぶちあてて喧嘩両成敗にしてやりたいところでございますよ。

おしまい。