ウサオジという男、『タイガー 裏切りのスパイ』を観る

今回は『タイガー 裏切りのスパイ』を観てまいりました。

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ちなみに、主演は先月末に観た『バジュランギおじさんと、小さな迷子』と同じくサルマン・カーンでございます。

主な内容といたしましては、パキスタンの軍事独裁を目論むパキスタンの過激派を、インドのスパイであるタイガーとその妻であり元パキスタンのスパイでもあるゾヤが協力して阻止するといった感じでございます。

インドのアクション映画ということで、期待通りのものがしっかりと観られて満足でございますよ。

インドらしいミュージカルや訳の分からないスケールで行われるアクション、とりあえずインドらしさむんむんでてんこもりの、こういう映画を観るような連中が期待するであろう要素を全部詰め込んだような内容でございました。

さてところで、この映画はタイガーというスパイを主人公にしたシリーズであると同時に、去年公開の映画『PATHAAN/パターン』と世界観を共有する作品でもあるのでして、そういえば『PATHAAN/パターン』ではタイガーが友情出演するシーンがありました。

『PATHAAN/パターン』鑑賞当時はいきなり何の説明も無くいきなりタイガーという男が出てきて「一体なんだこの男は」思ったものですが、同じ世界観を共有していたというわけなんですねえ。

と、そんな経緯がありますから、本作で一番盛り上がったシーンはと言いますと、シャー・ルク・カーン演じるパターンが友情出演してきたシーンでございます。

お互いに友情出演し合っている!

『PATHAAN/パターン』の方ではパターンが囚人輸送列車に乗せられているところにタイガーが現れ救出しておりましたが、今度はタイガーがパキスタンの刑務所に囚われているところをパターンが救出しにきたのですよ。

どちらの作品でも脱獄シーンで友情出演ですから、なかなか粋なことやってくれるじゃないかと思いましたねえ。

しかも今作のパターンの登場シーンがなかなか洒落ておりまして、いきなり『PATHAAN/パターン』のサウンドトラックが流れて「お!?なんか聞き覚えがあるやつが聞こえてきたけどまさか!」と期待したら、案の定そのまさかだったわけですよ。

そしてそのままタイガー、パターンの共闘シーンに突入したわけですけれども、これは『PATHAAN/パターン』を鑑賞済みだったからこその盛り上がりでしたねえ。

というわけでして、本作『タイガー 裏切りのスパイ』単体でもなかなか面白かったですけれども、『PATHAAN/パターン』を観ていたからこそ盛り上がれるシーンもあって非常に素晴らしい作品でございました。

この流れだと、今度はパターンが主人公の映画でタイガーがまた友情出演するんでしょうかねえ?

さすがに連続でやったらくどいかとも思いましたが、ここは敢えて次もやって「お約束のシーン」化するかもしれませんので、次回も見逃せません。

さあ、次の作品公開が今から楽しみでございます。

おしまい。