『RRR』は何度観てもやり過ぎなくらい熱気むんむんに満ち溢れていて素晴らしかったのでございます!

※『RRR』のネタバレを含むのでご用心ください。

この土日を『RRR』の鑑賞に費やしていたウサオジでございます、こんにちは。

調子に乗って2日連続で観に行きましたよ。

いやもうやっぱり凄いですよ、あれは!

何度観ても熱気むんむんでございました。

何から何まで全部が全部やり過ぎなところがとても良い。

最初のラーマの登場シーンで、イギリス警察のラーマが暴徒と化した数千、数万の人間を相手に取ってその中を相手を殴り倒しながら強引に突き進み、遂には目当ての男を逮捕するシーンなんかは、まさにこの映画のやり過ぎ具合を象徴しているとも言えるでしょう。

あれは本当に凄まじかった。

頭を石で殴りつけられ、それで倒れた隙に何十という暴徒に上から押さえつけられたりもするわけですけれども、血塗れになりながらもラーマはそれを跳ね返してぐんぐん進んで行くわけですよ。

もはやあの暴徒の群れにラーマを送り込んだイギリス人ですら「なんて男だ」とか言い出し、しまいには「暴徒よりもあの男の方が怖い」とまで言わせる始末。

また、このシーンは「やり過ぎ」以外にも、もうひとつこの映画の在り方を象徴しているようにも思えるのですよ。

この映画、ストーリー自体はあまり捻りの無い単純明快なものなのでして、一度観たら、いや観ている途中から既になんとなく先が予想できたりもしないこともないのですけれども、しかしそれがもうこれでもかというほど全力で全身全霊を以て演出されているので圧倒されるほかないのですよ。

2回目以降は展開が分かっているのに、もう毎回同じところでぶわっとなってしまう。

野球で言なら、ストレートしか投げないのに滅法強いピッチャーみたいなもんですよ、もはやマッハ10くらい出す感じの。

あ、すみません、今ちょいと『トップガン マーヴェリック』出しちゃいましたねえ。

ともあれ、シンプルなストーリーがマッハ10の全力投球の熱気むんむんで描かれているわけでございます。

というわけでして、そんな単純明快なストーリーを真正面から力強く描かれている様子が、どうもあの数万の軍勢にラーマが単身真正面から立ち向かっていた様子が重なるわけですねえ。

さて、この映画はそんな感じで終始熱気むんむんなのですけれども、特に極め付きに熱気むんむんなシーンがいくつかありまして、とりわけ私がお気に入りなのは、やはりクライマックスの男の友情の熱気むんむん肩車のシーンでございます。

ここも大概にとんでもなくてですねえ、いろいろあってイギリス人に囚われてあと数日の命となったラーマを救うために、ラーマの大義を遂に知るところとなったビームが単身イギリス人の刑務所に忍び込むのですが、その助け出し方がまあ凄まじいと言ったらもう。

地面に掘られた竪穴に鉄格子を嵌めたような感じの独房にラーマはいるわけですけれども、なんとビームはその鉄格子を枠ごと引っこ抜いてぶっ壊すのですよ。

まさに力こそパワー!

熱気むんむんな男には鍵など不要!!

それで、そのけたたましい音に気付いたイギリス人連中が束になって襲い掛かってくるわけですけれども、そこで満を持して必殺の熱気むんむん肩車でございます。

最強の2人が肩車で真正面から敵を討ちます。

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さあ、もはやこうなってしまっては、イギリス人連中がいくらやってきたところで物の数ではありませんよ!

輪を掛けて豪快なシーンに力強いロック調の挿入歌『Dosti』、これがもうカッコいいのなんの!

映画館で観るのはYouTubeの比ではありません。

とても言葉では言い表せないほどの究極でございます。

そう言えば、ここがビームとラーマ、その2人が追うものと追われるもの、あるいは『Dosti』の歌詞で言うところの「虎と狩人の、首と絞首台の」関係を超えて初めて手を取り合う極限のシーンでございましたねえ。

もう何から何まで物凄過ぎて説明するどころではありませんよ!

そして、その後のシーンではさらにとんでもないことになってもはや神話になってくるのですけれども、そろそろ長くなってきましたので、またの機会に語るとしましょう。

というわけでして、最後に熱気むんむんのウサオジの肩車の絵でも載っけておきますので、どうぞ熱気むんむんでご堪能ください。

おしまい。