『BLUE GIANT』すげえ熱くて激しいジャズの映画でございます

昨日は観てきましたよ、『BLUE GIANT』!

bluegiant-movie.jp

なんというかもう、映画を観てきたというよりはむしろ、映像と物語のある音楽を聴いてきたような感覚でございます。

凄く不思議な映画。

これは、ジャズに惚れ込んだ高校卒業直後の18歳の男たちが出会い、各々がサックス、ピアノ、ドラムを手にバンドを組んで、ときには励まし合い、ときにはぶつかり合いながらジャズの道を驀進する作品でございました。

そしてこの映画の何が凄いっていったら、そりゃあもちろん全身で浴びるようなジャズですよ、ジャズでございます!

これはなんといっても「映画」ですから、言わずもがな大スクリーンに映る映像も凄いのですけれども、しかしやはり、あの映画館の音響設備を通して叩きつけるように鳴り響くジャズを抜きには語れません。

雷鳴のように轟くサックス、洪水のように迸るピアノ、大地を震撼させるドラム。

これは一体、なんという体験をしてしまったのでしょうかねえ!?

劇場のスピーカーというスピーカーから音という音が溢れ出し、四方八方から私を押しつぶそうとするかのような感覚でございました。

そして、楽器を鳴らす人間も物凄い。

体全体を竜巻のようにうねらせて、全身で感情を描き出すように、鳴らす。

とにかくもう何から何まで壮絶でして、聴いていて思わず体が前のめりになってしまうような演奏でございました。

奏者が全身全霊で演奏するっていうなら、だったら私も全身全霊で聴いてやろうではありませんか!

作中では「すげえ熱くて激しい」と、サックス担当の宮本大はジャズについてこう言ったわけですけれども、その言葉に嘘偽りはありませんでしたよ。

すげえ熱くて激しかった。

熱気むんむん。

全身の肌という肌が全部鳥肌になってしまうほどの熱気むんむんでございました。

いやあ、それにしても、楽器ってあんな音出せるんですねえ。

私は最近ギターを弾き始めたばかりという状況で本作を観たわけですけれども、あんな風に全身全霊で魂を込めて弾けるように頑張りたいものです。

音楽というのは、小手先の技でちょちょいとやるのではなく全身で音を描き表現する、そういうことが大事なんだと思えました。

私も、ああいう凄まじい演奏を目標にするとしましょう。

というわけでして、『BLUE GIANT』、この作品は観たらもっと音楽を楽しめるようになるような作品でしたよ。

音楽を奏でる人も聴く人も一緒に楽しめる作品でございます。

音楽ってとんでもないなあと思えるような、そんな映画でございました。

さてところで、よくよく調べてみたところ、どうやら本作は通常上映だけでなくDolby Atmosでの上映もあるっぽいことを知りましたので、明日はそのDolby Atmosの上映で堪能してくる予定でございます。

こういう特殊な上映は通常上映よりも終わるのが早いので、やってるうちに観に行かねば。

というわけでして、明日も熱気むんむんのジャズでございます。

おしまい。