ウサオジという男、『K.G.F CHAPTER1』を観る

最近の生活が映画、映画、映画になっているウサオジでございますけれども、今度は『K.G.F CHAPTER1』を観てまいりました。

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いやもう何だこれ!?

あまりにも規格外の凄まじさに戸惑ってしまうような映画でございましたよ。

強いて感想を言うなら、物凄かった。

桁違いに物凄く物凄い。

何がどう物凄いかと言ったら、『RRR』の肩車のシーン以降のクライマックスシーンと同等かそれ以上の熱量のアクションが延々と続く!

最初から最後まで、『RRR』で言うところのクライマックス級のパワフルなアクションがとめどなく押し寄せてくる。

もはやアクションの津波。

災害みたいな映画でございました。

本当に嘘偽りなく、怒涛の勢いで主人公が次から次へと敵をぶっ飛ばしていくわけですよ。

例えるなら、インド版『北斗の拳』って感じですねえ。

敵の物量と主人公の圧倒的パワーが『北斗の拳』。

常軌を逸している。

と、そんな有り様の『K.G.F CHAPTER1』ですけれども、ストーリーといたしましては、一人の極貧片親家庭出身の男が「死ぬときには支配者であれ。富を携えて死ね」という母の遺言に従い、裏社会の頂点を目指すといったものでございます。

その過程で男は残忍極まりない凶悪なマフィアが支配する金鉱「K.G.F」に殴り込むわけでして、と、ここまでがCHAPTER1の大まかな内容ですねえ。

そして、そんなかつてK.G.Fを支配し伝説となるも歴史の闇に葬られたロッキーの物語を、現代の人間たちが当時を知る語り部から話を聞いていくといった形式で描かれる映画でした。

ちなみにCHAPTER2が、この男がK.G.Fの新たなる支配者となってからのお話らしいですよ。

ともあれ、そんな『K.G.F CHAPTER1』でしたが、印象に残ったシーンは少年時代の主人公が警察をビール瓶でぶん殴るシーンですねえ。

地元のワルが、「警官を殴るやつなんか誰もいねえだろ」って言っているところに一人手を上げ、ビール瓶で警官の頭をぶっ叩くわけですよ。

それで案の定、警官連中から逃げることになるわけですけれども、この男が本当にとんでもないのはここからでして、逃げる途中で警察に自分の名を告げることを忘れたことに気づき、また戻っていきます。

今一度再び先ほど頭をぶん殴った警官の前に現れ、「俺はロッキーだ!」と名乗るとともにもう1発ビール瓶を頭にくれてやり、遂には警官に捕まってボコボコにされるわけですよ。

しかしながら、それがきっかけで地元マフィアの頭目に警官を殴った度胸を買われマフィアに仲間入りするところとなり、そこからロッキーの富と権力を目指す快進撃が始まるんですよねえ。

ちなみに、先ほどの「警官を殴るやつなんか誰もいねえ」とワルが言っているところに手を上げるシーンなのですけれども、このシーン、『RRR』でラーマがビーム逮捕に名乗りを上げるシーンがフラッシュバックしましたねえ。

無理難題にどよめく人込みの後方で一人男が名乗りを上げ、人込みが2つに割れて名乗った男が姿を現すって構図、雰囲気がそっくり瓜二つでございました。

さて、そんなこんなで物凄い熱量の火山みたいな映画『K.G.F CHAPTER1』でしたけれども、ひとつ問題があるとしたら、登場人物のほとんどが髪も髭もフサフサモジャモジャのオジサンばかりで見分けがつかないってことでしたねえ。

主人公ロッキーも敵の幹部もその他の男も、大半の主要な男がみんな揃いも揃ってフサフサモジャモジャでして、その上しかも登場人物が多い。

さすがに主人公は分かりますけれども、他の連中に至っては「誰だお前は!」と思うことが多々ありましたよ。

フサフサモジャモジャの他にいたと言えば、鋭利なモミアゲくらいですねえ。

ナイフのような鋭利なモミアゲを持った男がちょいちょい登場しておりまして、「なんだこのモミアゲは!」と驚きました。

とにかく印象的なモミアゲ。

これインドでは割とメジャーなモミアゲスタイルですかねえ?

というわけでして、本作の登場人物の大半の男はフサフサモジャモジャか鋭利なモミアゲのどちらかでございました

さて、もはやこうなってしまったら仕方あるまい。

こうなってしまった以上、今度はちょいと調べてからもう一度観るとしましょう。

次観るときは登場人物が見分けられるようにしたいと思います。

というわけで、アクションの熱量が桁違いで面白かった『K.G.F CHAPTER1』ですけれども、無論『K.G.F CHAPTER2』も観てきますので観たらまた感想書きますよ。

CHAPTER2も楽しみですねえ!

そしてCHAPTER2を観たら、またCHAPTER1からもう1周ぶちかますとしようではありませんか!!

おしまい。