ウサオジという男、『モンキーマン』を観る

今度は『モンキーマン』を観てまいりました。

monkeyman.jp

こちらは、スラムの闇闘技場で猿の覆面を被って八百長試合の負け役「モンキーマン」を演じて生活しているうだつの上がらない冴えない男が、かつて自分の故郷と母を焼き払った連中に復讐を果たす非常にシリアスで重い感じのアクション映画でございます。

全体的にとにかくえぐみのあるゴアで激しいアクションが印象的でした。

しかし一番記憶に残ったのは、主人公の修行シーンですねえ。

タブラというインドの打楽器の音に合わせてサンドバッグに拳を叩き込み続ける修行シーンがそれなりの尺であるのですけれども、このシーンが実に斬新でカッコよかった。

そしてこのシーンを契機に、主人公の逆転劇が始まるのですけれども、ここからが凄いんですよねえ。

最初のヘボヘボだったモンキーマンから、復讐の化身、破壊の申し子と化したモンキーマンへと変貌するのでございます。

『ジョン・ウィック』シリーズの制作陣が関わっているとの触れ込みですけれども、なるほどこれは『ジョン・ウィック』らしさがある。

『ジョン・ウィック』シリーズは去年初めて観たのですけれども、主人公ジョン・ウィックがとにかく敵を怒涛の勢いで薙ぎ倒していくのが記憶に残っておりますが、本作の後半もそんな展開が迸るように次々と飛び出してくるのですよ。

こういう激しいのが面白くて良いんですよねえ。

おしまい。