ちょいと前に『大統領失踪』という、大統領がいなくなっちゃってえらいこっちゃな感じの小説を読みましたので、今日はそれについてちょいと書いていきます。
ちなみに、この小説の著者がビル・クリントンさんとジェイムズ・パタースンさんなのですが、そのうちのひとりビル・クリントンさんは元大統領と言うのですから仰天する他ありません。
元大統領が大統領の小説を書いているのでございます。
さて、大統領がいなくなっちゃうと言いましても別にこれは消えた大統領を探すウォーリーを探せ的なお話ではありませんのでして、ホワイトハウスから突如姿を消した大統領がその道の専門家を引き連れて秘密基地に籠り、想像を絶する規模のテロとの戦いを密かにおっぱじめているというお話なのでございます。
そしてそのテロと言いますのがサイバーテロなのでございますが、その規模がもう本当に物凄く物凄い。
それこそ私が以前に読んだ『ザ・フォックス』のハッキングが子供の遊びに思えるほどの物凄さでございます。
まあ、ザ・フォックスのハッカーは少年だったのであながち間違いではないのですが。
ともあれ、何を隠そう、この小説では全米のありとあらゆるコンピュータが狙われるのでございます。
つまりは、今どきの若いにーちゃんねーちゃんはインスタで写真をパシャパシャできなくなりますし、オタクは画面の中の可愛らしい女の子をこねくり回すことができなくなり、あるいはウサオジはブログを書けないということになってしまうのでございます。
これは大変な大変でございます。
ところで、私ウサオジの職業はシステムエンジニアでございまして、つまりこれは会社のパソコンをやんややんやとやってあげるお仕事なのでございます。
そんな私でございますので、この小説を身の縮む思いで読んでおりました。
ありとあらゆるパソコンがお釈迦になってしまったら私の仕事なんて全部とっちらけになっちまいますし、特に復旧作業のことを考えたらもう逃げ出す他ありません。
社内や取引先のありとあらゆるお歴々にとっちめられるのは間違いないでしょう。
また、そこかしこの会社のシステムエンジニアも私と同じように悲鳴を上げることもほぼ確実でしょうねえ。
ギャーでございます。
というわけでして、これは有り体に申し上げますならば地獄でございます。
そんじょそこらのホラー小説より恐ろしい内容でございました。
最後に、何よりも一番恐ろしいことは、この小説で描かれたような事態が実際に起こる可能性が常にあるということでございます。
本日2回目のギャーでございます。
おしまい。