ウサオジという男、上司と外出することになる

ええと、この度、私ウサオジは、仕事で上司と2人で取引先のところまで外出するところとなってしまいました。

会社に勤めているとまあこういうこともたまにありますけれども、やはり正直に申し上げますならば、なんとなーくほんのりと心にもやもやするものがありますねえ。

何がそうさせるのかと言えば、移動時間でございますよ。

これはもう間違いなく、移動時間中に上司と話すことになるし、こういうときはまず十中八九仕事以外の雑談もすることになる。

これは実際以前に同じようなことになったときはそうなりましたから、それなりの確信を持ってそう言うことができます。

上司と話すってどうしても気を使いますから、トイレとかで顔を合わせた一瞬だけ話すならまだしも、移動時間のある程度まとまった時間で話すとなるとこれは手強いですよ。

しかも年齢も親子ほどと言ったら言い過ぎにしてもそれなりに離れておりますから、それもひとつの手強い要因ではあります。

私はもともとあまり人と話すのが得意ではありませんから、こういう場面が苦手で仕方ない。

そしてさらにもうひとつ付け加えますなら、今回一緒に外出することになったお相手は厳密には直属の上司ではなく、直属の上司のさらにその上の、いわゆるあの悪名高い「ミスタースイッチオン」でございます。

ふだんは気さくなオヤジを気取っておりますけれども、油断してはいけない。

あいつ、何か気に食わないことがあると、たちまちのうちにスイッチオンですからねえ。

人間瞬間湯沸かし器ですよ。

まあつまり、感情の起伏が極めて激しいんですな。

できれば距離を置いておきたい人間であることは間違いないのですが、自部署のお偉方ということで距離を置いておけるような人間ではないというのが人生の難しいところでございます。

というわけでして、いやあ、これは大変なことになってしまいましたねえ!

おしまい。