『バンバン!』アビエーターの似合う色男が大暴れでございます

昨晩は『バンバン!』を観てまいりました。

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ええと、この映画はと言いますと、要するにつまり、アビエーターサングラスの似合う色男が銀行員の女を巻き込んでなんかすんごくめちゃくちゃ大暴れするトンデモアクション映画でございますねえ。

おしまい…と、ここで締めくくっても既に伝えたいことの8割は伝えられたかと思いますけれども、ここはひとつ、残りの2割のためにも、もうちょい頑張って書いてやろうではありませんか。

さて、これはインドからイギリスに渡ったとされるコヒヌールという名のダイヤを巡る、アビエーターの似合う泥棒ラージヴィールとそれを追う悪党、そしてそのゴタゴタに巻き込まれた銀行の受付担当の女ハルリーンの、何から何までぶっ飛んだとんでもないお話でございます。

何が一体とんでもないのかと言いましたら、それがもう早速序盤のラージヴィールとハルリーンが出会ってしまうシーンからしてとんでもないのでして、ハルリーンがマッチングアプリで見つけた男と会おうとオシャレなお店で待っているわけですけれども、そのお相手の男はなかなか現れず、しかしなぜかたまたまそこを通りかかった悪党連中から逃げている最中のラージヴィールが、勝手にその相手の男になりすましてハルリーンの相手をしてしまうのでございます。

そして唐突に始まるのは、もちろんインド映画お得意の音楽とダンスでございます。

イケイケな感じの音楽が流れ出し、それに合わせて2人は踊り出してしまうわけでして、後は何から何までもう全部勢いに任せて展開する感じでございます。

ともあれ、踊っているうちに悪党連中が追いついてきて、ラージヴィールとハルリーンは2人して逃げることになってしまうわけですよ。

というわけでして、泥棒と悪党、そしてそこに巻き込まれた銀行勤めの女の勢い任せの荒唐無稽な戦いが始まるというわけですねえ。

車やバイクはもちろん、水上スキー、そして遂にはF1マシンまでを操って悪党との激闘を繰り広げるわけでして、何もかもがやり過ぎな印象が否めませんが、エンタメ映画はこれくらいしなきゃ物足りない。

なんだったらF/A-18戦闘機を出してもらっても私としては一向に構わなかったのですけれども、さすがにそこまでは登場しませんでしたねえ。

他には、ところどころで半ば強引に差し込まれるインド味溢れて癖になる音楽と魅力的なダンスシーン。

やはりインド映画のダンスシーンはダンスも曲も、迸るようなエネルギーを感じて良いですねえ。

しかしながら、そんな頭のネジもボルトも全部ふっ飛んだようなめちゃくちゃの裏には、ラージヴィールが何を目的として悪党と戦っているのか、という大きな謎が潜むわけでございますよ。

秘宝と悪党とアビエーターの色男、そして銀行員の女と、一見何が何だか訳の分からない組み合わせですが、混ぜるな危険のこれらの要素がインド風にごちゃまぜになったこの物語は、一体どこに行きつくのか?

というわけでして、ド派手なアクションとダンスと、そしてインドのオイニーがむんむんのスリル満点面白エンタメ映画でございました。

一昨日は地味めのスパイの映画でしたが、打って変わって昨日は派手めの泥棒の映画でしたねえ。

さてところで、調べてみたら本作『バンバン!』は、どうやら『ナイト&デイ』という映画のリメイクらしいのでして、そしてこのリメイク元の『ナイト&デイ』の主演はトム・クルーズでしたよ、トム・クルーズ。

やっぱりそうでしたか!

おしまい。