ウサオジという男と、新卒

そういえばふと気づいたのですけれども、来週から新年度ということは、つまり来週から会社に新卒の連中が入社してくるということでございます。

ちょいと前に上司から言われたことを思い出したのですけれども、そういえば私の部署にも今年は入ってくるらしいですよ、新卒の若いのが。

それについて私が密かに思っていることは、この部署に新卒を入れるのはちょいとした冒険なんじゃあないかということでございますよ。

と言いますのも、私の部署のメンツの年齢が全体的に高めなのでございますよ。

ざっと計算してみたところ、平均年齢は40代半ばから後半ってところでございますけれども、そんなところに20を超えたばかりの新卒をぶちこむとは人事も上司もえらく思い切りましたねえ。

部署に年の近い人がいなくて馴染めなかったとかで即退職となったら、もうえらいこっちゃですよ。

さあ一体どうなることやら。

ところで、私の前にいた会社では所属部署のメンツの平均年齢が30前半ってところでした。

私も今の会社に入社したとき最初はあまりの雰囲気の違いに驚いたものですが、年齢の近い連中がわんさかいた前の会社よりは、ちょいと年の離れた人が多い今の職場の方が意外にも居心地が良かったりするので、何事もやってみねば分からんものです。

というわけでして、年齢ばっかりはどう頑張ってもどうにもできませんから、こうなってしまった以上あとは成り行きに任せるしかあるまい。

さて、実はあともう一個不安がありまして、今のところ私が部署で一番下っ端の若造なのでございますけれども、もしかして上司にいきなり「ウサオジ君、この部署ではキミが一番年が近いんだから彼らの面倒をよろしく頼むよ」とか無茶苦茶なこと言われたりしないでしょうねえ。

もしそうなってしまったら、何はともあれまずは伝家の宝刀「懐中電灯の指」を繰り出してパワハラ処分を喰らわないようにとりあえず気を付けようと思います。

とは言え、確か最初の1ヵ月くらいは人事とかの新人研修だったはずですから、その間はほとんど関わることもなさそうですし、本当にヤバくなるのはもうちょい先でしょうねえ。

おしまい。