いやあ、凄かったですよ、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』!
やっぱりトム・クルーズは偉大ですねえ!
さて、内容はと言いますと、とある鍵を巡ってイーサン・ハントらIMFのチームとアメリカ政府、そして武器商人、あとはなんか悪そうな連中が争奪戦を繰り広げる感じの内容でございました。
そしてこの鍵と言いますのが、全世界の脅威となりうるAI兵器を手にするための重要アイテムというわけでございまして、それでもうみんながこぞって奪い合いをするわけですねえ。
一方はこれを破壊して世界を守るため、もう一方はこれを意のままに操って世界を我が物にするため、奪い合うのですよ。
しかもこの争いに当のAIまでもが参戦し、もうえらいこっちゃでございます。
「この争奪戦の行く末は如何に!?」ってところですよ。
さて、そんな感じで鍵を巡って熾烈な争奪戦を繰り広げるわけですけれども、この構図は先日観た『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』を髣髴とさせましたねえ。
物語の鍵となるアイテムをみんなで奪い合ってわちゃわちゃする様子が、実に似ている。
鍵があちら側の手に渡ったと思いきやこちら側の手に渡り、そんな具合で非常に慌ただしい感じでして、次の展開が全く読めないところが非常にスリリングでございました。
登場人物の一人にスリの女がいるのですが、そのおかげで気づいたときにはポッケから鍵が奪われてどっか行っていたという予想外の展開が何度もありましたよ。
そして、度肝を抜くようなアクションシーン連発の本作を代表する目玉シーンと言えば、予告映像でもう何度観たか分からない、断崖絶壁からバイクで飛び降りるシーンですねえ。
あれはとんでもなかった。
パラシュートを付けてバイクで崖から飛び降りる、こんなの一体何をするシーンなんだと公開まで落ち着かない気持ちで待っておりましたが、遂にこのシーンの正体が分かりましたよ。
「とんでもない仕事をとんでもない方法で成し遂げる」ミッションインポッシブルシリーズを象徴するようなとんでもないシーンでございました。
あとは、これも予告編でちょいと出てましたが、黄色くて可愛らしいフィアットでローマの街を爆走するところも面白かったですねえ。
ごつい警察の装甲車に乗って追ってくる敵を、狂気じみた軽妙な動きで爆走する黄色いフィアットに乗って逃げるという荒唐無稽さが実に愉快。
本当にこの黄色いフィアットがとんでもなくて、見た目とは裏腹に中身がミッションインポッシブル仕様に改造されているわけでして、常識を度外視したドリフトをするので観ていて笑わずにはいられませんでしたねえ。
他にも面白いシーンはわんさかありましたけれども、やはりミッションインポッシブルシリーズはあっと驚くようなアクションシーンの連続で面白いですねえ。
絶体絶命の状況を驚異的なやり方で切り抜けるスリルが、この映画シリーズにはあります。
本シリーズには「何かあったらどうするんだ!?」という仲間からの問いかけにイーサンが「考える!」と答えるお決まりのやりとりがありますが、その「考える!」の結果がいつも常軌を逸しているんですよねえ。
アクション映画に困ったらこれを観ておけ、というような安心感があります。
さてところで、本作はタイトルに「PART ONE」とあるところから想像できるように、これで終わりではありません。
まだまだ続きますし、なんならまだまださらに激しくなっていきそうな予感のする終わり方でしたので、これは期待が持てます。
調べたら、アメリカの方では来年公開だそうですので、多分日本でも同時期に公開されるでしょう。
これは今からもう来年が楽しみですねえ!
待ちきれませんよ!
おしまい。