ウサオジという男、営業の電話に対応する

仕事をしていて、かったるいなあと思うことはいろいろございますけれども、その一つが営業の電話に対応することでございます。

いきなり内線がかかってきて、外線対応している人から「担当者の方に繋いでほしいと言われていて、多分営業の電話だと思いますがどうしますか?」と聞かれるのですけれども、私の部署の方針が営業の電話が来たら外線担当に断らせるのではなく一旦自分で出て断るみたいになっておりますので、面倒臭いなあと思いつつも対応するのでございます。

それで出てみると、やっぱり面倒臭い。

極めて面倒臭い。

本当に厄介なところだと、「現在弊社ではそのようなサービスは検討しておりません。検討することになった際にはまたこちらからご連絡させていただければと思います」みたいにてきとーぶっこいて誤魔化そうとしても、「いやいやいやいや、お話だけでもなんとか」みたいに何回もしつこく言ってくるので、向こうも仕事でやっているとは言え鬱陶しいことこの上ない。

あるいは、開口一番に「早速ですが、商品をご紹介させていたければと思いますので、来週あたりどこかでZOOMにてお話できませんか?」とか言ってきたりもしますので、実にとんでもないことでございます。

早速にも程がある。

とは言え、そういった手合いを何度も相手にしているうちに私も慣れてまいりましたので、必殺の「現在弊社ではそのようなサービスは検討しておりません。検討することになりました際には、またこちらからご連絡させていただければと思います」の一点張りを駆使してやり過ごしております。

あるいは、「来週から出張で外に出ており予定が空いておりませんので、申し訳ありませんが検討することになった際にはまたこちらからご連絡いたします」とか手当たり次第にてきとーなことぶちかましたりもします。

大体の人はこう言えば察してくれてさっさと切り上げてくれるのですけれども、たまに余程ノルマに追われているのかそういうテクニックでもあるのか、やたらとしつこい輩が相手のときがありまして、そういうときは不要である旨を伝えた後、「お忙しい中お電話いただきありがとうございました。それでは失礼いたします」と言って一方的に電話を切ってしまいますよ。

そちらが仕事でやっているのと同様こちらも仕事でやってるんですよ、悪く思わんでくれ。

おしまい。