ウサオジという男、『ライド・オン』を観る

今度はジャッキー・チェンのアクション映画を観てまいりました。

ride-on-movie.jp

今回のはなんと、あのジャッキー・チェンがスタントマンの主人公を演じるという、「お前それ演じるも何も自分自身じゃないか!」とツッコミを入れたくなるような配役でございました。

ジャッキー・チェン演じる主人公ルオはスタントマンで、かつて香港映画伝説のスタントマンと呼ばれた男でございますけれども、今となっては借金取りに追われつつ相棒の馬チートゥとともに地味な仕事をして日銭を稼ぐような落ちぶれた生活を送る日々でございます。

そんなある日、相棒のチートゥが前の持ち主の債務問題で連れ去られそうになるのでございまして、にっちもさっちも行かなくなったルオは家庭のトラブルで疎遠になっていた娘を頼ることにするのでして、まあそんなお話でございました。

そんなストーリーが進むにつれて人間と馬の友情、父と娘の軋轢と和解、そして体を張った命懸けのアクションが次々と炸裂するのでして、そりゃあもう怒涛の熱気むんむんでしたねえ。

また、ところどころでルオの過去の活躍シーンとしてジャッキー・チェンの過去作の映像が流れたりもして、なかなかユーモアにあふれた作品であったと思います。

他のジャッキー映画の例に漏れず、今作もジャッキーの体を張った体当たりのスタントが溢れておりますので見所には事欠かないですし、内容も命懸けでスタントにぶち当たる男の悲哀と気概に満ち満ちた、ジャッキーだけに限らずスタントに命を懸けるすべてのスタントマンたちを称えるような映画でしたねえ。

『トップガン マーヴェリック』についてトム・クルーズが「空を飛ぶことへのラブレター」と表現していたりもしましたが、本作も「飛ぶことへのラブレター」と言った点では共通するのかもしれません。

飛ぶのは飛行機ではなく、人間そのものですけれども。

というわけでして、とにかく熱気むんむんなアクション映画でございました。

面白かった!

おしまい。