ウサオジという男、『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』

去年上映された映画『プー あくまのくまさん』の続編、『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』を観てまいりました。

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いやあ、凄かったですよ。

前作以上に猟奇的な作品となっておりました。

猟奇的、とにかく猟奇的、それ以外の感想が思いつかないほどに何から何までが猟奇的でしたねえ。

猟奇的の満漢全席みたいな映画でございます。

残酷描写も猟奇的なら、ストーリーも猟奇的、そしてそもそもプーさんを闇落ちさせるという発想が何よりも猟奇的というわけでして、こりゃあ今年一番の猟奇的な作品なんじゃないですかねえ。

さて、内容といたしましては、前作からしばらく経ったという設定で、前作の惨劇を生き延びたクリストファー・ロビンは街の人から惨劇の犯人だと疑われつつも友人や家族に励まされつつトラウマの治療に励むわけでして、一方惨劇の真犯人であるプーは前作でも登場したピグレットに加え、新たな仲間ティガーとオウルも呼び寄せ、さらなる虐殺に打って出るのでございます。

今作ではいよいよ、邪悪な連中が森を飛び出し街を襲撃しますよ。

そして、残虐極まりないこの怪異たちの生誕の秘密も明らかになるわけでして、その秘密も非常に猟奇的なわけでございます。

よくもまあこんなお話をでっち上げられたもんだと感心する他ない。

また、今作ではなんと幼少期のプーも登場するのですが、そちらもなかなかグロテスクな見た目でございます。

成長したプーを「黄色の巨漢のキモいオッサン」と言うなら、幼少期のプーは「黄色のキモい骸骨」と言うべきビジュアルでございました。

というわけでして、プーだけでも相当に猟奇的なのですけれども、同じようなのがまだ他に3体もおりますから、これはもういよいよでございます。

そして質の悪いことに、公式サイトによればもう早速続編の制作が決定しているのでございますねえ。

このペースだとまた来年あたり次回作が出てくるんじゃないですかねえ。

また公式サイトによれば、バンビやピノキオといった連中の闇落ちも決定しているらしいとのことで、もはやこの狂気を止められるものはいなさそうでございます。

この監督が著作権切れのキャラクターを闇落ちさせることに心血を注いでるのは間違いない。

いやあ、実にやりたい放題ですねえ。

おしまい。