昨日は今の職場のミスター・スイッチ・オンについて語ったわけですけれども、実はこういった手合いは前の職場にもおりまして、今日はそれについて語ってやりましょう。
前の職場で隣の部署にいたミスター・スイッチ・オンは今の職場のミスター・スイッチ・オンよりも何十倍も強烈でした。
これも今の職場のミスター・スイッチ・オンと同じく普段は気の良いオッサンみたいな感じなのですが、そいつは部下などに何か足らないところがあるといつも派手に爆発したみたいに怒るのですよ、部屋中に響き渡るキンキン声で。
そりゃあもうパワハラ発言のオンパレードみたいなやつでして、聞くに堪えないようなことを延々と言っておりました。
そのミスター・スイッチ・オンの別名は、「パワハラのデパート」ってところですかねえ。
パワハラ発言が選り取り見取りの叩き売りでございます。
さあ、買った買った!
曰く、「そんなことも知らねえのにこの仕事してんのか!」とか、「お前、この仕事何年目だ!」とか、あるいはもっと単刀直入に「バッカじゃねえの!」とか、しまいには「俺もうこんなやつと働くの嫌だ!」とか言う始末。
最後の発言については、多分相手もそう思ってますよ。
お互い様でございます。
しかも、その前職のミスター・スイッチ・オンも厄介な立場にいる人間でして、つまりはとある社内の承認フローの承認者でありまして、そのためあれを通さねばできないことがあったりしたのですけれども、その際に実は私もスイッチ・オンされた経験があったりするわけですねえ。
書類に不備があってスイッチ・オンでした。
いやあ、あのときは凄かったですねえ。
1ヵ所間違えただけでそりゃあもう読者の皆様が想像するところの10倍はギャンギャン喚き散らしてきましたよ。
さすがパワハラのデパート、湯水の如く滔々と尽きることなく次々とパワハラが溢れ出してきます。
「止め処なく」とはまさに彼のためにある言葉でしょう。
さて、もし今の私がこんなことを書いているってことがあれにバレたら、そりゃあもうそのときはどえらいことになるでしょうが、今はもう他人同士ですからあんなのに頭を下げることはありません。
満を持してこう言ってやりましょう。
てやんでえ、べらぼうめ!表出やがれ、表!!
もう済んだことですので、好き勝手言えるのでございます。
ともあれ、きっと彼は今日も、誰かにスイッチ・オンしていたことでしょう。
そしてこれからも。
不運な誰かに幸あれ。
おしまい。