昨日は『レジェンド&バタフライ』を観てまいりました。
これは言わずと知れた織田信長と濃姫の半生を描いた映画でございますけれども、いやはや凄かった。
マジで凄い。
さて、私ウサオジは実は日本史と世界史を問わず歴史には滅法疎く、織田信長について知っていることと言えば、ホトトギスを虐殺していたことと、光秀に本能寺で変なことをされて最期を迎えてしまったことくらいでして、濃姫に至っては名前を聞いたことがある気がするという程度の知識。
そしてそもそも映画やその他のメディアを問わず歴史物の作品に触れてくることすら滅多になかったわけですけれども、これは想像を遥かに超えて面白かったですよ。
「歴史」を全身で浴びるような、圧倒的な2時間半を過ごしてまいりました。
なんだ歴史、お前、こんなに面白いやつだったのか。
もちろん、多少の脚色はあるでしょうけれども、しかしそれでも目の前に映る信長と濃姫の迫真の半生から目が離せませんでしたねえ。
やんちゃ坊主の信長のところに政略結婚のためにやってきた濃姫、2人は最悪の出会いをし、初っ端から乱闘騒ぎまで起こすわけですけれども、そんな2人が次第に惹かれ合い、しかしときには仲たがいをしつつも激動の乱世を生きていく、そんな壮絶な生き様が大スクリーンに鮮やかに描き出されておりました。
こんなの見せつけられたら、熱気むんむんになるのは当たり前。
とんでもないぞ、これは。
これはとんでもない。
そもそも考えてみれば、歴史と言いますのは、ただ教科書に書かれた味気のない文字の羅列ではなく、かつて生きた、あるいは今を生きる何万何億の人々の物語の集合体でありますからして、壮絶でないわけがありませんよ。
本作を観て、そんなことに今更気づきました。
そして何より、信長や濃姫が生きた世界を今私は生きている、そう思うとなんか血が滾ってくるような思いがいたします。
一体何なんでしょうねえ、この感覚は!?
これほど歴史が生き生きとしたドラマチックなものだと知っていたら、私も学生のときにもっと本腰を入れて歴史を勉強していたかもしれません。
あの教科書の味気のない文字の中には、これほどまでに人々の熱い想いが詰まっていたとは、あの当時はそんなこと思いもよりませんでしたよ。
こんな面白いことに気づくことができるとは、年を取るのも悪いことばかりではないらしいですねえ。
というわけでして、『レジェンド&バタフライ』は、歴史の面白さをたくさん詰め込んだような、そんな素晴らしい作品でございました。
これが歴史でございます!
おしまい。