ウサオジという男と、6月に観た映画

さあ、今日で6月もおしまいですので、今月に観た映画でも振り返っていくとしましょうかねえ。

  1. クリード 過去の逆襲
  2. かがみの孤城
  3. テノール! 人生はハーモニー
  4. THE KILLER/暗殺者
  5. M3GAN/ミーガン
  6. プー あくまのくまさん

今月は6作品の映画を8回ほど観てまいりました。

振り返ってみれば、今月のラインナップの幅広さは物凄いですよ。

アクションからオペラ、そしてアニメにホラーまでありますから。

特に今月はホラー映画が印象に残っております。

思えば、このブログでホラー映画を取り上げるのは初めてなんじゃないですか?

しかもいきなり立て続けに2本も観てしまいました。

普段そこまでホラー映画を好んで観るわけではありませんが、たまに観てみると面白いですね。

とりわけ、クマのプーさんがシリアルキラーとなって暴虐の限りを尽くすという、原作を蹂躙しまくった凄絶な映画『プー あくまのくまさん』は物凄かった。

私はほとんど原作については知らないのですけれども、何か致命的で重要なものが決定的に間違っている。

こういう原作を踏みにじるかのような作品は往々にして評価が荒れがちですけれども、しかし幸か不幸か原作をあまり知らないこともあって私は、監督が二日酔いの朝にノリと勢いと閃きだけで作ったようなこういうB級映画、嫌いではありません。

2回目を観ようとは思いませんが、1回だけは観ておいて損はないインパクトですねえ。

プーさんの圧倒的な不細工さと残虐さに釘付けでございます。

そして他に印象に残っている作品は、『テノール! 人生はハーモニー』でございます。

今までオペラについてはよく知りませんでしたが、オペラ凄いですねえ、声が大きく広がっていく感じが。

声に厚みとか重さ、あるいは体積があるような感覚がする物凄い体験でございました。

会計を学びつつスシ・ショップの出前のバイトで生計を立てるラッパーがオペラに目覚めるという、それこそ黄色い熊をシリアルキラーにしてしまうくらい素っ頓狂な設定から生まれた傑作でございます。

文字にしてみると、なんでこんなぶっ飛んだ設定でこんなに面白くなるんだとつくづく思いますが、しかしそれでも面白いのですから仕方ない。

そして、クライマックスのオーディションで主人公が歌うシーンは必見でございましたよ。

地元の友人と兄が会場に駆け付け、主人公が歌い終わるや否や歓声を上げまくるのを観て大興奮でしたねえ。

特に、違法決闘を抜け出してスウェット姿のままでオーディション会場にやってきた熊のような大男の兄が号泣しながら観衆に向かって「俺の弟だ!」と叫び拍手喝采するシーンは、あまりの勢いにもらい泣きでございます。

あのシーンはずるい。

感動が大盤振る舞いでございます。

閉店セールでもさすがにここまで気前良くない。

というわけでして、6月もなかなか面白い映画体験ができました。

おしまい。