今日は極めて高度な技能を要する作業をしておりました。
その作業と言いますのがタイトルにあります通り「ズボンの裾上げ」なのでございますが、これがまあえらく骨の折れる作業だったのでございます。
さて、裾上げのお話に入る前に、一体なぜ今回は裾上げをすることとなったのかについてお話いたしますと、それには私のお仕事が関係しているのでございます。
私はついこの前転職先の会社に入社したわけでございますが、転職先には制服があるのでございまして、私にも制服が支給されたのでございます。
しかしながらその制服に問題がありまして、ズボンの丈が長い。
それはもう驚くほどの長さでございます。
いや、それよりもむしろ、私の足が極めつけに短い、と言った方が良いのかもしれません。
ともあれ、そんな具合で今回の裾上げに至ったのでございます。
しかしながら今は便利な時代でして、「裾上げテープ」という優れた代物があるのです。
これを使うことによって、わざわざ糸で縫わずともアイロンで裾上げができるのでございます。
そんな具合で、今回はありがたくその文明の利器を使わせていただくところとなりました。
さて、その裾上げテープがいくら便利だと言ってもひとつ問題があるのでして、私はアイロンをそもそも使ったことがないのでございます。
厳密には、小学校だか中学校だか高校だかの家庭科の授業で使ったことがあるのかもしれませんが、いつのことだったか思い出せないくらいなので使ったことがないも同然なのです。
ちなみに、新卒で前の会社に入社したときにとりあえずアイロンを買ってはいたのですが、そもそも前の会社は私服勤務だったこともありほとんどスーツを着なかったためにアイロンを使う機会がありませんでしたし、たまにワイシャツを着たときも、洗濯した後はビシッと伸ばして干しておしまい、ってな具合で済ませていたのでございます。
しわの付きにくいやつを買えばアイロンなんていらんのです。
というわけでして、我が家のアイロンはクローゼットの奥深くに何年も何年も眠っていたわけでございますが、今日というこの日、遂に日の目を見ることとなりました。
とりあえず説明書を読み込んで基本的な使い方を理解した後はいよいよ裾上げでございますが、不器用極まりない私にはこれがなかなか大変だったのでございます。
やんややんやとありまして結局辛うじて裾上げ自体はできたのでございますが、よく見るとテープでくっつけた部分が一部ちょいとよれているのです。
それと、アイロンで熱するとテープが縮むと説明には書かれていましたが、想像以上に縮んだために微妙にテープの長さが足りなかったりもしていますが、わざわざ裏のテープで留めてある部分を見せることはないだろうし大丈夫だろうと楽観視しております。
テープは説明書に書かれているよりもちょいと長めに切った方が良さげです。
さて、そんな具合で今日はとりあえず試験的にズボンを1本裾上げしてみましたが、とりあえず明日まで様子を見て、剥がれることなく無事で問題がなさそうなら明日残りのやつも全てやっつけてしまおうかと思います。
明日はもう少しうまくやりたいと思う今日この頃でございます。
それと余談ではありますが、職種柄、私は制服ではなくスーツ勤務でも大丈夫だそうです。
おしまい。