ウサオジという男と、ちゃっちくない椅子

前々から話題にしているように、私は今月から新しい場所で孤立無援で働くところとなったわけですけれども、その中にも良い面はありまして、そのひとつがちゃっちい椅子との決別でございます。

今まで私の腰を散々痛めつけてきたあの憎きちゃっちい椅子と、遂に離れることができましたよ。

あのちゃっちい椅子のために、毎晩シャワーの後にストレッチしてなだめすかす羽目になりましたから、本当に許し難い。

これでぎっくり腰とかになろうものなら、労災だなんだと騒ぎ立ててやろうかと思っておりました。

本当にあのちゃっちい椅子の座り心地は酷く、あれは家具というよりはどっちかというと拷問器具寄りの存在だと考えておりまして、あんなもん仕事で使わせたらフランスだったらストライキが起きますし、アメリカだったら銃乱射事件が発生でございます。

とは言えしかしながら、今度の新しい居候先の椅子は、ちゃっちくない。

椅子が、ちゃっちくない。

ちゃっちくない椅子でございます。

素晴らしい!

確かに、上からの命令で有無を言わせず別部署の一角にて孤立無援の勤務となったときはあまり良い気分ではありませんでしたが、しかしちゃっちい椅子と別れられることを踏まえたらむしろ幸運だったかもしれません。

さっすが、予算のある部署は違いますねえ!

お金万歳!

これで毎日がワンダフルなファンタスティックでございます。

インド映画だったら間違いなくミュージカルシーン突入ですねえ。

唐突に音楽が爆音で鳴り響き、フロア中の同僚が立ち上がって踊り出し、そして私も歌って踊る感じでございます。

今なら、『バンバン!』の曲『Tu Meri』のダンスシーンみたいなファンキーポーズだってできそうな気がしますよ。

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ともあれ、最初は一人だけ別フロアの勤務ということでいろいろと不都合もあって面倒臭かったのですけれども、椅子のことを踏まえたらそう悪くもない気がしてきました。

むしろ良い方なんじゃないですか、これは。

これこそ「塞翁が馬」ってやつですねえ。

人生何が起こるか分かったもんじゃありません。

おしまい