※今日も今日とて好き放題書いておりますのでネタバレにご用心でございます、というかむしろ『トップガン マーヴェリック』を観てから読んでください。
さて、先週に引き続き昨日5回目の『トップガン マーヴェリック』を観てまいりましたので、今度はお気に入りのシーンを好き勝手書いていきますよ。
もうそろそろ皆様も、こいつは『トップガン マーヴェリック』の感想を一体何回書けば気が済むんだよと思ってうんざりしているかもしれませんが、映画を観て興奮している私はそんなことお構いなしに今日も書きます、書くのでございます。
これはいわゆる先週のオマージュなのでございますよ。
というわけでして、早速書いていきましょう。
まずはですねえ、何と言ってももうオープニングシーンから好きなのでございますよ。
完全に前作をオマージュして作ったあのシーン、初めて観た時は震えましたねえ。
マーヴェリックはおろか主要登場人物が一切出ないというのにも関わらず、戦闘機が空母で離着陸を繰り返しているだけなのに、それだけでとにかくもう「トップガン」らしいシーンなのでございますよ。
それについてはこの記事で詳しく紹介されておりましたが、本当にもう「トップガン」でございました。
ちなみに、知ったような口で書いておりますが、私ウサオジは前作の『トップガン』を映画館で観た世代ではございませんのであしからず。
さて、そしてオープニングが終わったら、まず最初に早速マーヴェリックが無茶をするシーンから始まるのでして、そこでマーヴェリックは上官から中止の命令を受けたのにも関わらず米軍の試作超極音速戦闘機をすっ飛ばすテストフライトを自らの独断でおっぱじめ、挙句の果てにマッハ10まで飛ばせば良いのに欲張ってマッハ10.1、マッハ10.2と記録を伸ばしまくって結局は試作機を大破させるという大問題を起こしてしまうところも凄まじくとんでもなくて良かったですねえ。
あのシーンはまさに、「『トップガン マーヴェリック』はマーヴェリックが無茶をする映画」だと印象付ける決定的なシーンでございました。
テストフライトを中止するために飛行場にやってきた上官のケイン将軍の頭上を飛び過ぎて、ついでにセットもぶち壊して、こともなげに超極音速の世界へと飛び立っていくところは鳥肌物でしたよ。
そして何気に私がここで一番お気に入りのシーンは、マーヴェリックがマッハ10を達成した瞬間に、感極まって「これで予算が付く!!」と雄叫びを上げたせいで、隣にいたケイン将軍に鬼の形相で睨まれたテストフライトチームのメガネのアイツのシーンでございます。
言っちゃいけない相手の前で言っちゃいけないことをつい言ってしまうほど嬉しかったんですねえ。
観ているこっちもなんか嬉しくなりましたよ。
アイツの首が飛ばされていないと良いのですが。
さて、このペースで書いていると逐一すべてのシーンの感想を書くことになってしまいそうでございますので、本当はもっと書き散らかしたいのですが、ここは断腸の思いで選りすぐりのお気に入りシーンに絞って書いていくとしましょう。
というわけでして、お次はアイスマンとマーヴェリックが再開するシーンについて語ろうと思います。
本作を観た人ならばきっと涙なしには観られなかったあのシーンでございますが、印象的な箇所が2つほどありました。
1つ目は、マーヴェリックに対し「任務の話をしよう」と筆談で話しかけるアイスマンでしたが、しかしそれでもマーヴェリックは病に侵された旧友を気遣わずにはいられずにアイスマンの体調を尋ねてしまったシーンでございます。
そんなマーヴェリックに対してアイスマンは「任務の話をしよう」と書かれた文字を指して再度言いたいことを強調するのですけれども、なんというかあの瞬間の表情とか動きがかわいらしくて面白かったのでございますよ。
まるで、「おっと、君にはこいつが見えないのかい?」とでも言いたそうなからかうような顔つきでございました。
前作の気取ったアイスマンとは違ったアイスマンを観ることができましたよ。
そして2つ目はやっぱり、マーヴェリックとアイスマンが別れ際に抱擁を交わしていたシーンでございますよ。
アイスマンの励ましに心を打たれてマーヴェリックが「ありがとう」と言った後、あの感動ムードの中でヤツは遂にぶっ放したのでございますよ、あのヤボな質問を。
「俺とお前、どっちがより優秀なパイロットだ?」
やっぱりアイスマンはアイスマンでございました。
部下を励ます上官としてではなく、マーヴェリックのライバルだったかつてのアイスマンが戻ってきた瞬間でございます。
そしてあのビーチアメフトのシーンが始めるのでございますが、あのシーンも良かったですねえ。
ギスギスしていたチームの結束がアメフトを通して固まっていく感じが実にアメリカンでした。
あまり目立つキャラじゃなかったボブがみんなに担ぎ上げられて「ボブ!ボブ!ボブ!」とコールされているところが、とても象徴的でしたねえ。
あとは、アメフトの審判をしていたチームのサポート役のホンドーがなぜかボールを受け取って、その後みんなにもみくちゃにされるとこもメンバーの距離が縮まってチームが固まった感じがしました。
ホンドーがボールを受け取った瞬間の「お?」という顔つきは面白かったですよ。
他には、いよいよ肝心要の作戦が始まって、その作戦中に撃墜されたマーヴェリックとルースターが揉めて、マーヴェリックがルースターを突き飛ばし「お前は一体何を考えているんだ!」と怒鳴り散らかすシーンがあるのですが、そこでルースターが「俺に『考えるな』と教えたのはお前だろ」と言い返した後の「だろ?」と問いかけるような表情は、パンチが効いていて実に良かったですねえ。
作中、事あるごとにマーヴェリックは考えすぎるあまり行動が遅れがちなルースターに「考えるな、行動しろ」と言うのでございますが、ここに来てマーヴェリックがその教えにしっぺ返しを食らうのでございますよ。
それでその後、敵の戦闘機を拝借して敵地から脱出を図ったシーンでは、敵に囲まれて絶体絶命のところで今度は逆にマーヴェリックが考えすぎるあまり行動できなくなってしまうのですが、そこでルースターが言い放ちました。
「考えるな、行動しろ」
素晴らしい!
ルースターの成長に乾杯でございます。
で、その後はマーヴェリックが「行動」し、敵の最新鋭機を一昔前のオンボロ戦闘機F-14(そう、あのF-14でございます!)で次々に薙ぎ倒していくのでございますが、あれはまさに訓練中ルースターが言った通り、「勝敗はパイロットの腕」でございましたねえ。
そして最後の最後、ミサイルも機銃も全ての武器が尽きてしまったときにさらに敵が現れるのでございます。
そして敵が必殺の一撃を放った瞬間にアイツが颯爽と現れ敵をミサイルごと吹き飛ばしたのでございますよ、「救いの神」が。
そう、選抜メンバーから外されてしまったハングマンでございます。
敵機撃墜後のハングマンの超嬉しそうな表情がですねえ、観ているこっちとしてはもう涙が出るほど素晴らしいんですよねえ。
あの伝説の「マーヴェリック」を助けたという自負と、遂にようやっと出撃できたという喜びをひしひしと感じさせる素晴らしい顔つきでしたよ。
さて、それであとは空母に着艦するだけ、というところでマーヴェリックはやっぱりアレをやるのでございますよ、お約束の管制塔スレスレ飛行を。
ここも前作を思い出して懐かしくもほほえましい気分になったところですねえ。
マーヴェリックらしいと言えばマーヴェリックらしい。
将軍たちが見守る中、超至近距離を超速でぶっ飛ばしてぎょっとさせるのでございまして、その後はやんややんやとあって無事に着艦でございます。
で、その後はこれもまた前作を髣髴とさせるようなシーンでして、空母のクルーや他のパイロットたちが集まってワーキャーやるのでございますが、そこで一番のお気に入りはウォーロックという将軍が満面の笑みでガッツポーズをするところですよ。
あの場のみんなの喜びを代弁するかのような、燦燦と輝く笑顔でございました。
そして、最後は何と言っても、エンディングですよ。
エンドロールに入るところがもうすんごく素晴らしくてですね、マーヴェリックが恋人のペニーを乗せてプロペラ機で夕焼けの大空へと飛び立つのですが、それに合わせてあのレディー・ガガがそのパワフルな歌声で主題歌『Hold My Hand』を歌い上げるのでございます。
あれはもうとんでもないですよ、本当にとんでもない。
劇場全体を震わすような歌声で、本作のフィナーレを飾るのでございます。
これぞエンディングだ、素晴らしい!
素晴らしいぞ!!
振り返ってみれば、それこそまさに満面の笑みでガッツポーズしてやりたい気分ですよ。
観ていた時は、感動でジーンとするあまり、とてもそれどころではありませんでしたが。
ともあれ、今でも『Hold My Hand』を聞くと、あのときの感動の残り香を感じることができます。
ちなみに、聞くときは、可能な限り音量を大きくして映画館っぽい感じで聞きましょう。
心に沁みます。
さて、というわけでして、選りすぐりのシーンについて書くと序盤で言ったのにも関わらず案の定節操もなく好き放題語ってしまいましたが、これにてそろそろおしまいにしようかと思います。
にしても、実に素晴らしい映画でしたねえ、『トップガン マーヴェリック』は。
7月に入ってそろそろ上映期間も終わりそうな気配がしておりますが、私は十分に楽しませてもらいましたよ。
ありがとう、マーヴェリック。
おしまい。